Google エンジニアと海外出張
Google のエンジニアは、東京も含む世界中に散らばったオフィスのチームメンバとともに作業を行います。例えば、現在私の参加しているプロジェクトは世界 7 拠点とともに仕事をしています。普段は、メールやビデオ会議、web ベースのツール ( Docs & Spreadsheets など ) を使って仕事を進めます。しかし、大きな変更や難しい問題は、チームメンバの隣に座って直接議論をしたり教えてもらった方が早いことがしばしばあります。また、一緒にご飯を食べたり直接話をすることで、お互いの親睦がより深まるという効果もあります。
Google のオフィスと言えば、マウンテンビュー本社が取り上げられることが多いのですが、それ以外のオフィスもそれぞれに個性的です。そこで今回は、スイス・チューリッヒオフィスを訪れた時の様子とともに Google エンジニアの海外出張についてご紹介します。
チューリッヒオフィス
チューリッヒオフィスは現在 2 箇所に分かれています。もともとはヨーロッパ風のオフィスだけでしたが、手狭になってきたため現在はより広くて新しいオフィスへと引っ越し中。どちらのオフィスからも、窓の外は中世のような街並が広がっています。1時間毎に外から時を知らせる教会の鐘の音が聞こえるのも、ここがヨーロッパであることを感じさせてくれます。緯度の高いスイスの夏は、かなり遅い時間にならないと日が落ちません。
チューリッヒオフィスは、Google の中でも特にヨーロッパ中からエンジニアが集まる拠点の 1 つになっています。そのため、エンジニアの母国語は皆バラバラ。社内では共通言語として英語を使っています。また、スイスはもともと公用語が 4 つある国 ( ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語 ) ですから、英語も含めて 5 ヶ国語以上話せる人もここではそれほど珍しくはありません。街中でも結構英語が通じます。ドイツ語の会話集を使う機会はほとんどありませんでした。
Google の海外オフィスに行った時の楽しみといえば、やはり何といってもご飯!チューリッヒオフィスのお昼には、シェフが目の前で温かいお肉を切り分けてくれます。メニューも色々用意されているので迷ってしまいます。また、出張者にも嬉しい夕食のサービスがあります。私は 2 階にあるバルコニーから毎日チューリッヒの街並を眺めながらご飯を食べていました。
チューリッヒオフィス社内には、壁に絵が飾ってあったり、ビリヤードがあったり、ハンモックがかかっていたりと、色々な楽しい仕掛けがされています。いずれも、仕事に疲れた時の気分転換には最適です。
仕事もします
もちろん、ご飯を食べてハンモックで一休みしているばかりではなく、ちゃんと仕事もします。
Google では出張に関して様々なサポートが受けられます。例えば、持参したノートパソコンだけでなく、あらかじめデスクトップコンピュータが机に用意されていて使うことができます。置いてなかった場合でも、リクエストすれば 1 日以内に準備してくれます。Google ではエンジニアの開発環境が全世界で統一されており、出張に行った当日からほとんど自分のデスクトップと変わらない状態で作業を始められます。他にも、国によって電源プラグの形状が異なっているわけですが、あらかじめ変換アダプタが用意してあります。特に設定することなくすぐ仕事にとりかかれるのは大変便利です。
チューリッヒオフィスも他のオフィスと同じく数人で一部屋を共有する形式です。席には余裕を持たせてあるので、出張して来たけれども一緒に仕事をするエンジニアとは別の部屋なので話がしにくい、ということがなるべくないようになっています。写真では分かりにくいのですがオフィススペースは広々としていて、伸びをしたら後ろの人にぶつかってしまう、ということもありません。直接話をしながら仕事ができたり、オフィス探検をして様々なエンジニアと出会って話をしたり、はたまた休日に知らない土地へ出かけてみたりということも、海外出張の面白いところでしょう。