授業をサポートする Google for Education の新機能
この数ヶ月、世界はあらゆる変化と不安定な状況に直面しています。そのような状況下においても教育に関わるコミュニティは、児童生徒が学び続けるための支援を決して止めることなく真剣に取り組みを続けられています。Google は、教員や学校の指導者、保護者、そして特に家庭での学びを続けてきた児童生徒の皆さんにその負担を軽減するための製品や機能を提供できることを大変光栄に思っています。
Google は、誰もがどこでも学習を可能にする製品やプログラムを提供することを常に目指してきました。今年は特に世界中の教員や子どもたちが、新しい創造的な方法で前例のない規模で Google のツールを利用していることに感銘を受けました。
夏休みが終わり新学期が始まるにあたり、どこにいても授業や学習がより負担なく実施できるよう Google Meet や Google Classroom の新機能をご紹介します。
より安全で魅力的な Google Meet の体験を 今後数ヶ月かけて、Google Meet で教員(主催者)が管理できる機能をさらに強化します。 9 月より順次提供予定の機能
- オンライン授業を退席もしくは 2 度参加を拒否された参加者に対して、再度同じ授業への参加を禁止できるようになります(今月下旬に導入予定)
- 授業終了後(そのままオンラインのミーティングルームに児童生徒達だけで残らないように)参加者全員のセッションを終了
- 参加リクエストを一括で承認 / 拒否することで、より簡単に管理
- 授業中にチャットを無効にし、画面共有できる人の制限を設定
- 教員が参加するまで授業(ミーティング)が開始されないように設定
遠隔学習では一方的なコミュニケーションではなく対話が不可欠です。オンライン授業で児童生徒の関心と参加を促すための新機能をご紹介します。
9 月より順次提供予定
- 7x7 グリッドの大きなタイル状のレイアウトで、一度に最大 49 人までの児童生徒を表示することができます。
- Google Meet に Jamboard の機能を追加します。これにより教室で黒板を使うのと同じように、子どもたちがオンライン上のホワイトボードでアイディアを共有しクリエイティブに授業を進めることができます。
10 月より順次提供予定
- 背景をぼかしたり、背景を指定の画像に差し替えたりすることで、誰もがより快適に遠隔学習の授業に集中できます。(注: 管理者は必要に応じてカスタム背景を無効にすることができます。)
- 出席を記録する新機能でどの児童生徒がオンライン授業に出席したかを確認することができます( G Suite Enterprise for Education のみ)
- ブレイクアウト ルーム機能は、教員がクラスを班分けしてグループ学習ができるようになります。( G Suite Enterprise for Education のみ)
今年後半に提供予定
- 「挙手」機能で、質問のある人や助けが必要な子どもたちを特定しサポートします
- ディスカッションや授業の進行を妨げずに質問できる Q&A 機能や、生徒が自分の意見を共有できるアンケート機能を追加 ( G Suite Enterprise for Education のみ)
さらに今年後半には、すべての Google for Education のユーザーに無料で期限付き録画機能を提供する予定です。この新機能により、主催者は授業を録画し動画の有効期限が切れるまで最大 30 日間、自分のドメイン内で共有することができます。すべての子どもたちが等しくインターネットを利用できない中、期限付きではあってもこのような録画機能を活用することでライブで授業に参加できなかった児童生徒が、後から再生し学ぶことができるようになります。授業の主催者のドメイン外へ共有したり、ダウンロードしたりすることはできません。この機能が利用できるようになるまでは、現在提供している録画機能への無料アクセスを継続します(注:現在 提供中 のライブ配信や最大 250 人まで参加できる「高度なビデオ会議機能へのアクセス」は 9 月 30 日まで継続します。上記の期限付き録画機能は、このキャンペーンを引き継ぐ形で提供開始する予定です。 G Suite Enterprise for Education をお使いの皆さまは、引き続き保存期間が限定されない録画機能が利用可能です)。
Google Classroom の新機能 いつまでに何の課題をしなければならないかをすべて把握しておくのは大変です。Google Classroom で自分の課題をより理解し整理できるように、クラスページに児童生徒用の「 ToDo」と教師用の「確認が必要な課題」機能を近日中に追加します。
また、コース参加コードの共有に加えて、教員はクリック一つでクラスに参加するためのリンクを Google Chat などで簡単に共有できるようになりました。
今後、提供に向けて取り組む Google Classroom の一部をご紹介します。
- 参加とエンゲージメント:児童生徒が毎日 Google Classroom を活用しているかを教員が把握するのをサポートする統計の提供。
- 他の教育ツールとの連携:Google Classroom が多くの授業の中心的な役割を果たすようになりました。学校や教育機関が並行して使用しているコンテンツや学習ツールとの統合を可能にしていきます。
- モバイル端末におけるオフライン体験の改善:自宅やモバイル端末のインターネット接続が常に良好とは限りません。
- 導入と管理のための総合的な管理機能:学校全体のシステムと全クラスを管理するのは、特に多数の児童生徒のいる学校では時間がかかります。Google Classroom 上で大規模なコースやクラスの作成と管理を容易にする統合ツールを構築しています。
今年は物理的に全員が学校に集まれない状況でも、せめてオンラインでは全員が集まれるように、Google Classroom と Google Meet の改善に努めます。皆さまからいただいたご意見や鋭い洞察に感謝いたします。日本国内でも「 GIGA スクール構想」の実現に向けて各自治体が準備を進めていらっしゃいます。多くの自治体の皆さまには Google for Education の製品や機能をご理解いただき、 Google GIGA School Package をお選び頂いています。Google for Education は、1 人 1 台の主体的な学習の実現のため、そして、世界中のあらゆるニーズに対応できるよう今この瞬間にも機能の開発に努めています。今後もぜひ皆様のご意見をお聞かせください。
Posted by Google for Education チーム
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