Google Classroom の 10 年から得た学びとこれから
今から 10 年前の 2014 年 8 月、教育者出身の Google 社員からなるチームが、教師向けの「ミッション コントロール」として Google Classroom を立ち上げました。Google for Education パイロット プログラム ( 英語 ) を通じた学校との継続的なやりとりをもとに、Google Classroom は、単純な課題配布ツールから学校が実際の学習効果を達成し、Google Workspace for Education を統合する中心的な場所へと進化しました。
Google Classroom が Google Workspace の中心となる以前、Google ドライブで作業を共有して提出する方法を生徒に説明するために 2 年生担当の教師が制作したポスター。
世界中の教育機関を支援する Google Classroom
使いやすさの更新から世界中の児童生徒の学習方法を変革する新機能まで、過去 10 年間をかけて Google Classroomを 800 回以上アップデートし、あらゆる学校に適した教育および学習ツールへと変革してきました。今後は、教育指導者や教育者の時間を節約するだけでなく、特に AI の助けを借りることにより、児童生徒の有意義な進歩への影響を増幅し、時間を創出できるような進化を目指します。
Google Classroom の最新の機能をご紹介します。
Google Classroom により多くの Google AI 機能を導入
- Google は、以前から AI を製品に統合してきました。昨年より提供開始している演習セットでは、AI により ヒントや参考資料を提案することで児童生徒をサポートしています。
課題の個別化と児童生徒の進捗状況の把握を支援
- 昨年、教育機関のリーダーと教師が情報に基づいた意思決定を行えるよう、可視性を高める Classroom アナリティクスを公開しました。現在、児童生徒の成績データから最も価値のある部分を抽出し、教師が Google Classroom 内で直接行動を起こせるように、関連性の高いインサイトを表示する方法を模索しています。初期のパイロットプログラムでは、児童生徒の情報システムからの洞察や、課題にタグ付けされた学習のスキルなどによる子どもたちの成長の追跡などが含まれています。
- 指導を個別最適化するために、教師はまもなく Google Classroom で児童生徒のグループを定義し、時系列に沿って調整を加え、各グループのニーズに基づいて適したコンテンツを割り当てることができるようになります。
- 採点 / 評価の改善も行っています。これには、管理者が管理コンソールから教育機関のデフォルトの採点設定 ( 期間、カテゴリ、尺度 ) を設定できる機能、一括採点、未提出および免除された課題に対する柔軟性の向上などが含まれます。
より多くの教育 ICT ツールとの相互運用性の拡大
- シングル サインオン と Classroom アドオンを使用することで、教師と児童生徒が Google Classroom を離れることなく、Kahoot!、Pear Deck、Kami などの 30 を超える人気の教育 ICT ツールにアクセスできるようになりました。FigJam やミライシードなどの アドオンも、近日中にリリース予定です。教育者と児童生徒は Google Classroom 内で アプリを割り当てしたり、共同作業したりできるようになります。
読書スキルの向上
- 現在 Google Workspace for Education でご利用いただける Classroom の Read Along (英語)により、児童生徒の音読に対して AI 対応のリアルタイム フィードバックが提供されます。さらに、自動化された分析情報と、Heggerty、ReadWorks などの 800 冊以上の英語の書籍からなるコンテンツ ライブラリがすぐに使えるため、教育者は各児童生徒の個別の読書教育をより簡単にサポートできます。今後数週間をかけて、児童生徒の英語のフォニックス能力に関する分析情報も確認できるようになります。
- 当初、Classroom の Read Along は、児童生徒が英語で読書を練習できるよう、世界でリリースした機能です (スペイン語を母国語とする英語学習者向けの追加サポートを含む)。今後数週間をかけて、スペイン語とブラジル ポルトガル語での読書練習もサポートできるよう拡張を予定です。
カリキュラムの共有を容易に
- 昨年、教育機関のリーダーや教育者がクラス のテンプレートや授業ページへの共有可能なリンクを作成できるようになり、教育者は必要な情報を自分のクラスにコピーできるようになりました。
- また、教育者から授業ページへのリンクを共有したり、毎週送信する概要メールにアクセスリンクを含めたりすることで、割り当てられた課題を保護者に確認してもらえるようになりました。
Google Classroom の詳細と新しいリソースについては、Google Classroom ウェブページをご確認ください。アクセスに必要な Google Workspace for Education エディションやアドオンを含む各機能の利用については、こちらのガイドをご覧ください。教師が Google Classroom をより効果的に活用する方法については、レッスン ライブラリをご参照ください。