世界教師デー 2024: 教師のみなさんのストーリーをご紹介
10 月 5 日は、世界教師デーです。教師に必要なのは、創造性や活力、困難を乗り越える力、そしてその他さまざまな能力です。Google は、この「世界教師デー」に世界中の教師のみなさんに敬意を表して、オーティス・レディング財団およびソニー ミュージックと協力し、オーティス・レディングの「Respect」のオリジナル録音を制作しました。また、財団の学生音楽プログラムへの寄付を通じて、支援の輪を広げています。
教師であることが世界中の教師のみなさんとってどのような意味をもつのか、お話を伺いました。教育に携わるみなさんの物語のほんの一部をご紹介します。
日本:山梨県甲府市教育委員会 指導主事 和地 勲 氏
和地氏が、東京オリンピックの聖火ランナーとして走ったときの写真(左)生徒が国語の課題を持っているグループ写真(中央)教え子たちと笑顔で写っている写真(右)
“教職は、日々成長する若いマインドと触れ合うことができる数少ない仕事の 1 つであり、私は彼らの学びの一部であることを光栄に思います。そして、教師の声に耳を傾け、彼らと共に児童生徒をどのようにサポートするのが最善かを考える役割を担う中で、教師は常に児童生徒を気にかけ、その成長を支えたいと願っていることを日々実感しています。
現在、教育はテクノロジーによって革新の時期を迎えており、児童生徒は便利なデジタルツールと、児童生徒の明るい未来に情熱を注ぐ教師の両方のサポートにより、さらに大きな進歩を遂げることができると信じています。”
ブラジル:ベロオリゾンテ 歴史教師 ブルーノ レイス 氏
ブルーノ氏が教室の前で教えている写真(左)中庭に座っているところ(中央)同僚と一緒にノートパソコンの前にいるところ(右)
“教師であるということは、単に教科を教えるだけではなく、情熱、エンパワーメント、パートナーシップ、信念という 4 つの柱に支えられた使命だと思っています。教室に入る瞬間から、私は教育への情熱と、一人ひとりの児童生徒の人生に変化をもたらしたいという思いを抱いています。そして、この思いこそが教科書の枠を超えて、すべての若者に潜む真の可能性を引き出す原動力となっています。
しかし、一人ですべてを成し遂げることはできません。視野を広げ、真の成長の機会を提供する変革的なプロジェクトを実現するためには、同僚、家族、地域社会とのパートナーシップが不可欠です。”
イタリア:カヴァ デ ティッレーニ 英語教師 アリアンナ ピサピア 氏
アリアンナ氏が同僚の教師と一緒に教室の前で笑顔で写っている写真(左)校舎の前で生徒たちとグループ写真(中央)職員室で生徒と一緒の写真(右)
“社会情動学習(SEL)の教師として、最も大きなチャレンジの 1 つは、児童生徒と活発に対話することと、有意義なコミュニケーションを育むことです。10 代の若者を惹きつけるのは簡単ではありませんが、児童生徒が安心して自己表現できる空間を作ることで、彼らの可能性を引き出すことができると学びました。
児童生徒は有意義な対話や活動に参加することで、言語スキルだけでなく、共感力や自己認識力、そして周囲の世界に対するより深い理解を育みます。この手法こそ、私が毎日英語を教えるだけでなく、思いやりのある広い心を持つ個人を育てる助けになっているという実感を与えてくれる原動力です。”
日本:愛媛県 国語教師 濱田 和幸 氏
生徒が機械学習についてまとめたノートの写真(左)生徒が濱田氏に教えている写真(中央)濱田氏がプレゼンテーションをしている写真(右)
"私は最近、機械学習に強い興味を持つ生徒に、偶然手元にあった機械学習の本を紹介しました。そして、その本から学んだことを私に教えてほしいと頼むと、彼女は毎週、機械学習について新しく学んだことを熱心に教えてくれ、自ら進んで内容の理解を深めていきました。
この経験は、教育における重要な真理を再確認させてくれました。それは、学びはインタラクティブなものだということです。教師は常に教える立場にあるのではなく、時には児童生徒から学ぶ立場にもなり得るのです。今後も、児童生徒たちの興味や能力を最大限に引き出し、彼らと共に学び続ける教育者でありたいと思います。"
スペイン:マドリード イノベーションディレクター ミゲル ウヘダ ガルベス 氏
ミゲル氏が校舎内で Chromebook を持っている写真(左)教室で男女の児童と交流している写真(右)
“これまで以上に、教師の価値は人間的な要素、つまり絆とインスピレーションを与える力にあります。児童生徒が自分が最高の姿になれるという信じるためには、ロールモデルを必要としているからです。
私が最も楽しんでいることの 1 つは、探求心と遊び心のある環境で、児童生徒の計算論的思考力を育むことです。難しい課題を与えられたときの彼らの創造性とコミットメントには、常に驚かされ、刺激を受けています。テクノロジーは消費するためだけでなく、創造するためにもあることを彼らは体現しているのだと思います。”
日本:埼玉県 国語教師 伊藤 博之 氏
伊藤氏が教える生徒が Chromebook を使っている写真(左)クラスでポーズを取っている写真(中央)生徒たちと笑顔で写っている写真(右)
"言葉は単なるツールではありません。それは私たちの思いを伝え、相手を楽しませ、喜ばせるための手段です。国語の教師として教壇に立つ毎日が、このことを私に教えてくれます。生徒たちとの様々なコミュニケーションを通じて、「情けは人のためならず」ということわざの重要性を深く理解しました。年齢の差はあれど、互いに支え合い、助け合うことで、私たちは共に成長し続けることができます。
教師としての喜びは、試験の点数や成績表の数字を超えています。それは生徒たちの笑顔、彼らから発せられる言葉、そして彼らが社会に出ても変わらない温かい心に表れています。この素晴らしい仕事を通じて、私は常に学び続けています。"