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Japan Blog

デベロッパー 交流会(第 1 回)─ Vol.2



前回 はパーソナライズドページを話題に、議論が盛り上がった様子をお伝えしました。今回はもう少し具体的な Google ガジェット製作のノウハウをご紹介します。
この会の概要および参加者のプロフィールは Vol.1 をご覧ください。


ひとりでも多くの方にGoogleガジェットを使っていただくために

石原:
ご自分でつくられたGoogle ガジェットをより多くの方々に使っていただきたいという思いは、開発者に共通しているはずです。では、どうすれば多くの方々に使っていただけるのでしょう。

安藤さん:
Google ガジェットを作成する際に、日本語版だけを作成するのではなく、グローバル対応するのもひとつの手段でしょう。グローバル化すればユーザとなる対象は増えます。せめて英語版を作るだけでも利用者はぐっと増えるはずです。そのためには、グローバル化しやすい構造とすることを考慮しておくべきでしょう。

石原:
英語よりもむしろ中国語に対応したほうが利用者数の増加を見込めるかもしれませんね。

井上さん:
私の作った 「日本の天気予報プラグイン for Google デスクトップ」 は一部英語にも対応しています。ところがある日、英語圏の方から 「 日本語で表示するにはどうすれば良いのか? 」 という想像もしなかった質問があったのには大変驚きました。日本の天気に興味がある人は日本語で見たいものなのかもしれません。

石原:
なるほど。英語環境だからといって英語を表示するのは必ずしも正解とは限らないわけですね。Google Earth で中国を見ると中国語で、ロシアを見るとロシア語で記述してあるのは正しい手法かもしれないと。

FlashとGoogle ガジェットの親和性の高さ
石原: Googleガジェットのデバッグについて時々質問をうけることがあります。みなさんはデバッグをどうされていますか?皆さんのノウハウがあればぜひ教えていただけますでしょうか。

川崎さん:
現時点での答えは、やはり地道にデバッグしていくことでしょう。FireBug で分かるのは結局 FireFox のバグだけです。その他のブラウザについては 1 つ 1 つ問題を解決していくしか方法はありません。JavaScript についてはだいぶライブラリが充実してきましたので、できる限りそれを活用する。Google API もだいぶ機能が充実してきましたので、それをできる限り活用し、自分で書くコードを最小限にすることが、現時点ではバグを出さない良い方法でしょう。

コードが書いてあるウィンドウや人物の画像を示すFlash コンテンツの画面の画像。

寺井さん:
その点、Flash コンテンツを Google ガジェットにするのはとても楽です。私がはじめてGoogle ガジェットを作ったときは、ドキュメントを探す段階から計って 1 時間ほどで済みました。iframe であることを考慮する必要はありますが、制作フローとしては、いつも通り Flash コンテンツを作って、最後にそれを iGoogle ガジェット化すればもう完成です。Google ガジェットという、ある程度定型のプラットフォームが用意されているのも、都合の良い仕様です。Flash でブログパーツを作るときは、操作方法を説明するのが意外と面倒です。ブログパーツには共通の操作説明のテンプレートはありませんから 1 から操作説明を作る必要があるのです。一方の Google ガジェットは、操作説明用のスペースがある程度制限されているので、そのフォーマットに沿って、ユーザーに分かりやすいように説明をしようという「マニュアル作成のための指針」が立てやすいのが特徴ですね。ユーザーからのコメントを受け付けられる点も良い。ユーザーが制作者の代わりに説明してくれることもあり得る(笑)。移植しやすく反響も得やすい。これらの点を考えると Flash クリエイターにとって Google ガジェットはおいしい技術です。

Google デベロッパー 交流会 第 1 回で iGoogle 前編を紹介する動画。
10:25

ラウンドテーブルの様子(前半)


さすがは開発者を集めた座談会。Google ガジェットのデモもひとひねりあり、一同の笑いを誘っていました。

次回はiGoogle ガジェット コンテンストを紹介の様子をお伝えします。

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