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Japan Blog

Social になることで、Web が進化します



Web の世界のキラーアプリは、メール、IM (インスタントメッセージ)、ブログなどありますが、それらを使うことによって、私たちは友だちや家族、世界中の人々とコミュニケーションできるようになりました。 Web なしのコミュニケーションは今や考えづらくなってきましたね。
さらに、最近 Web の新しい側面が見えてきました。"Social" がキーワードです。この次世代では、 Web やアプリがどのように私たちへに接続するか、あるいは私たちが友人たちと行っているオンライン活動が大切になってきます。

SNS は、その次世代の一部といっていいでしょう。さらに SNS では開発者向けに API も公開され始めていて、サードパーティが自分たちの Web サイトを革新するのに使いはじめています。これはすばらしいことです。
しかし、このままでは開発者が覚えなくてはならない API がどんどん増えていくということも意味しています。そこで、私たちは Web の現状を見て、どのようにしたらソフトウェア開発がサイト側にとっても、開発者にとっても楽になるかを考えました。その答えが今回発表した OpenSocial なのです。

OpenSocial の実態は、API セットですが、共通化されているのが特徴です。つまり、 SNS のような様々な Social Web サイトで使用することができます。mixi, MySpace, Plaxo, Hi5, Ning, orkut, LinkedIn を含む数多くのサイトが対象です。開発者は一つの API だけを覚えれば、そして一つの Social アプリケーションを作ればよくなるのです。そのアプリケーションはどのサイトでも動きます。一度覚えれば、どのサイト向けにもプログラミングできる - これが実現できるのです。そして、これらのアプリケーションは Web の標準、つまり HTML や JavaScript を使用していますから、新しいプログラミング言語を覚える必要もないのです。

しかし、多分もっと面白いことは別にあります。人々の社会活動に新しい領域が加わるということです。 OpenSocial は、伝統的ではない社会活動もサポートしています。たとえば、Salesforce.com やオラクルがそれになります。共通 API を使って、社会的な役割を拡張することも可能です。多くの楽しい、娯楽用の Social アプリケーションだけでなく、将来はビジネス用の Social アプリケーションも数多く生まれてくると考えています。

最後にもう少し補足させてください。Web は世界規模です。それが OpenSocial が活躍する領域でもあります。もし、あなたが接続している Web サイトが、いったん OpenSocial をサポートしていたら、OpenSocial を通じて 12 以上の国にいる 2 億以上のユーザにつながることもできるのです。私たちは今から数ヶ月以内に、OpenSocial の基盤をさらに固めて、Social Web サイトにとっての共通の夢を実現させていきます。

ともかく、まだ始まったばかりです。まずは Orkut の sandbox にサインアップしてください。次に、OpenSocial の API ドキュメントを眺めてください。最後に、これらの Web サイトすべてが OpenSocial をサポートしたとしたら何が可能かを考えてみてください。