2025 年を Gemini とふりかえる: Nano Banana や音声概要など、2025 年に日本で公開した AI 機能
2025 年も残すところあとわずかとなりました。皆様にとって、今年はどのような一年でしたでしょうか?
今年は、Gemini 2.5 Pro や Gemini 3 など新しい AI モデルの公開とともに、Gemini アプリでも Gemini Live の動画や画面共有、Nano Banana での画像生成など、推論とマルチモダリティの強化により、AI が新しい技術を試すフェーズから、日々の仕事や暮らしの中で便利に使ってもらえるパートナーへと変化した一年になったのではないでしょうか。
このブログでは、2025 年に日本で公開した Gemini などの Google の AI 機能を振り返りながら、クリスマスや年末に使える Tips をご紹介します。
- Nano Banana であなただけの年賀状を
11 月に公開した Nano Banana Pro は、Gemini 3 Pro を基盤とした最新の画像生成モデルです。Gemini の高度な推論能力と Google 検索の知識を組み合わせることで、リアルタイム情報などに基づいたインフォグラフィックが作れるようになりました。また、画像内のテキスト描画能力も大幅に向上したため、日本語を含む多言語での表現や複雑なデザイン文字も簡単に生成できます。
今回、日本郵便のご協力のもと、Nano Banana を活用したオリジナルの年賀状作成サイト「#Gemini で年賀状」を本日より公開しました。このサイトでは、雪景色、現代風の浮世絵、懐かしいプリクラ風、4 コマ漫画、来年の干支『午』など、9 つのテンプレートの中から好みのスタイルを選び、スマホ内の写真を選択するだけで自分だけの年賀状が生成できます。もちろん、メッセージのカスタマイズも自由自在。用途に合わせて縦型・横型・正方形の 3 サイズから選べます。完成した年賀状は、そのまま郵便局のプリントサービス内の専用ページにて、年賀状印刷を申し込み(有料)できるほか、画像として保存してメールやSNS で手軽にシェアすることもできます。
2. NotebookLMで一年を聴きながら振り返る
大量の資料を読み込む時間がない —- そんな悩みを解決したのが、4 月に公開したNotebookLMの音声概要でした。アップロードした資料(ソース)を、まるでポッドキャストのように音声で分かりやすく解説してくれるこの機能は、情報のインプットスタイルを大きく変えました。例えば、電車での通勤中に、カスタマイズした指示で「自分が知りたい観点」に絞って日英の資料を聴く、といった使い方もできます。NotebookLM は、今年、音声だけでなく、動画解説やスライド、インフォグラフィック生成など、用途に合わせたフォーマット出力にも対応しました。
この機能を使えば、一年間の日記やメモなどを NotebookLM に読み込んで、「自分の一年を振り返るオリジナルポッドキャスト番組」を作ることができます。ほかにも、家計簿から年間の支出傾向や月比較などユニークな番組が作れますので、ぜひご自身の一年を音声やインフォグラフィックなどユニークなフォーマットで振り返ってみてください。
3. Canvas 機能で楽しむ年末年始
今年追加された Canvas 機能を使うと、プログラミングの専門知識がなくても、雰囲気や抽象的なイメージを伝えるだけで、Gemini がアプリや Web サイトを生成してくれます。簡単なプロンプトを入れるだけで、 Gemini がすぐにアイデアを実現し、チャット画面の横に開くウィンドウで、コードの生成からプレビュー、そして「もっとポップにして」「ボタンを大きくして」といった修正までをシームレスに行えます。
この機能を使って、クリスマスや年末休暇に友達と遊ぶゲームや年末の大掃除のタスクを家族分作成するアプリを簡単に作れます。たとえば大掃除であれば、次のように聞いてみてください。
「年末の大掃除の役割分担表を作って。 メンバーは、父(力仕事担当)、母(水回り担当)、小学生の息子(本棚や窓拭き担当)。 12 月 28 日の朝 9 時から 12 時までのスケジュールで、休憩タイムやおやつタイムも入れて、ゲーム感覚で楽しく取り組めるような表にして」
これだけで、一目でわかりやすいスケジュール表を生成してくれます。もちろん、生成した後に、役割を変えたり追加したい、などの変更も直感的に行えます。
いかがでしたでしょうか。2025年は、画像生成からコーディング、そして日々の相談まで、AI が大きく進化した一年でした。2026 年も、Gemini は皆様のアイデアを形にし、毎日を少しでも便利にするために進化を続けてまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。