絵文字の Unicode 符号化に関するアップデート
先日、本ブログにてお知らせした絵文字のUnicode 符号化プロジェクト ( emoji4unicode プロジェクト) のアップデートです。これまで emoji4unicode プロジェクトでは、各参加者のフィードバックを反映しながら Unicode 標準および ISO 10646 標準に含まれるべき絵文字の一覧を作成してきました。この絵文字の一覧には日本の 3 大携帯キャリア ( NTTドコモ、KDDI、SoftBank モバイル ) で利用されている絵文字がほとんど全て含まれています ( 既に Unicode 符号化されているものは除きます )。
Unicode 標準と ISO 10646 標準には同じ文字が含まれており、Unicode コンソーシアムと ISO/IEC JTC1/SC2 委員会によって共同管理されています。絵文字の符号化提案は Google および Apple 社によって共同提案され、2009 年 2 月 6 日に Unicode 技術委員会にて正式に了承されました。
次に本提案は、Unicode コンソーシアムと US 代表による ISO への共同提案という形で ISO/IEC JTC1/SC2/WG2 に承認を求めて提出され、審議が行われることになります。従って、現時点ではまだ絵文字の標準化が完了したわけではございませんが、Unicode コンソーシアムにおける emoji4unicode の提案採択は絵文字の Unicode 標準化に向けた大きなマイルストーンだと思っています。
次回の SC2/WG2 標準化会議は 4 月下旬にアイルランドで開催されます。この標準化会議に提出される絵文字の Unicode 標準化の提案文書 (Proposal for Encoding Emoji Symbols) はこちらからご覧いただけます(英語) (非公式な日本語訳はこちらをご覧ください)。
これまで日本の携帯キャリアを含め、さまざまな方から emoji4unicode プロジェクトに関してポジティブなフィードバックを頂き、絵文字に対して多くの方が強い興味を持っていらっしゃることを改めて感じています。日本の皆様からのさらなる賛同を頂けると、本プロジェクトを進める上での強力なサポートになります。
引き続き皆さんのご支援をよろしくお願いします。