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Japan Blog

Google Chrome 開発者向けツールの紹介



Google Chrome では従来より WebKit のインスペクター (マウス右ボタンから起動される「要素を検証」での "Elements" と "Resources" タブ) を提供しておりましたが、今回、Dev チャンネル向けの Google Chrome で JavaScript エンジンである V8 を基盤とする新しい開発者向けツールの提供を開始しましたので、お知らせします。

インスペクターに新しく "Scripts" および "Profiles" というタブが追加され、JavaScript のフル機能のデバッガとサンプルベースのプロファイラーを Web 開発者の方々にお使いいただけるようになりました。

また、従来より提供しておりました "Elements" と "Resources" の 2 つのタブも独立したプロセスで動作するようになりましたので、堅牢性とセキュリティが向上しています。

この新しい開発者向けツールはメニューより「開発/管理」から "JavaScript コンソール" を選択するか、Ctrl+Shift+J のキーボードショートカットを使うことで起動することができます。たとえば、下のスクリーン画面にあるように、V8 ベンチマークでプロファイラーを起動すると、V8 により最適化されたコードを直接実行させたデータを基にしているので、実際のコードによる正確な情報を表示することができます。

Google Chrome の WebKit のインスペクター "Scripts" および "Profiles" という追加されたタブを示す画像。

Google Chrome 自身がそうであるように、この開発者向けツールもオープンソースであり、WebKit (より正確には WebKit のインスペクター) を基にしています。是非この機会にお試しいただき、私どもにフィードバックをいただければと考えています。この開発者向けツールを WebKit および Google Chrome 向けにさらに改良するための、不具合のレポートから機能リクエストのフィードバック、さらには開発への貢献なども歓迎です。

Dev チャンネルでは最新の修正を確認し、開発中の新機能にアクセスすることが可能となります。Dev チャンネルおよび登録方法については http://dev.chromium.org/getting-involved/dev-channel/ (英語) をご覧ください。

また、不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。