Google Chrome 新しい Beta のご案内
5 月に Google Chrome のアップデートを公開させていただいた後も、私ども Google Chrome (Chromium) のプロジェクトチームはユーザーの皆様のフィードバックをもとに、さらに使い勝手を向上し、お待ちいただいていた機能の追加を行っておりました。本日、その成果となる新しい Beta 版を皆様のお手元にお届けすることが可能となりましたので、お知らせします。バージョン番号は 3.0.195.4 になります。[8/8 更新: テーマ関連のパフォーマンスの問題を修正した、3.0.195.6 がリリースされております。]
まず、Google Chrome の変わらぬゴールであるスピードについては、私どもの継続した努力の結果を今回の Beta 版にて堪能いただけます。V8 と SunSpider のベンチマークによって、現在の Stable チャンネルで公開されているバージョンと比較して、30% 以上も高速になっております。
さらに今回は、高速化に加えて皆様の毎日がさらに楽しくなるように、今回はデザイン面でも改良を加えております。
今回の Beta 版では、カスタマイズ可能な新しい「新しいタブページ」、改良された OmniBox、そしていくつかの新しいテーマを提供させていただきます。テーマ機能は色やパターン、イメージなどでブラウザを彩ることができる機能です。
また、今回は HTML5 のいくつかの機能も含めております。
以下にこれら新機能について紹介します。
カスタマイズ可能な新しい「新しいタブ」ページ
「新しいタブ」ページは Google Chrome におけるもっとも利用されている機能の 1 つです。また一方で、ユーザーの方々から多くのフィードバックをいただいた機能でもあります。たとえば、愛しいネコの写真をオンラインアルバムで常にチェックしているのが、よくアクセスするページとして表示されるのが恥ずかしいという声もいただきました。また、逆に常に表示されて癒されたいとの声もあります。新しい「新しいタブ」では、好きな位置にサムネイルを移動することがドラッグアンドドロップで簡単に出来るようになったほか、特定の場所にサムネイルを固定し、「新しいタブ」から決して消えないようにすることもできます。さらには、右上のレイアウト変更ボタンを利用することにより、サムネイルを表示しない形式も選べるようになりました。
「新しいタブ」ページ上に表示されたウェブサイトのサムネイルをクリックしてドラッグすることでアレンジ変更することが可能です
特定の場所にサムネイルをピンで固定することも可能です
OmniBox の改良
OmniBox は Google Chrome の特徴を象徴する無くてはならない機能の 1 つです。わずかなキーストロークでユーザーの方のお望みのサイトにアクセスすることが出来ます。今回のリリースでは、ドロップダウンメニューの表示方法を最適化し、小さなアイコンを付け加えることで、ドロップダウンメニューに表示された項目が、サジェストされたサイトか、検索か、ブックマークの検索結果か、閲覧履歴からのものかをわかるようにしました。
テーマ機能の追加
Google Chrome を私たちはスピーディかつ安定した、そしてもっとも安全なものとなるように開発を続けています。そして今、ブラウザにテーマを加えるという部分から、スタイル面での機能追加にも取り掛かりました。味気ないインターネットのブラウジングの中でわずかでも安らぎが欲しいとき、今回から提供させていただくテーマをご利用いただけます。一度設定したテーマに飽きたときや違う気分になったときなどは、テーマギャラリー (英語) でいつでも好みのテーマに変更いただけます。ただ、このテーマ機能はまだ開発中です。提供させていただいているテーマもまだシンプルなものをいくつか用意させていただいたにすぎません。十分なテストを行うのとともに、テーマの拡充も図っていき、Stable 版としてご提供する際には、さらに多くのテーマを皆様のもとにお届けできることと思います。
HTML5 機能
ブラウザで出来ることをさらに拡張することを私たちは常に志向しています。その中の 1 つに HTML5 (英語) 機能の実装があります。今回の Beta 版でもビデオタグと Web Workers を含めさせていただき、皆様にお試しできるようにしました。
スピード、スピード、そしてスピード
最新の Beta 版での JavaScript の実行速度の改善に加えて、ほかにもいくつもの改良が図られています。たとえば、新しいウェブページを開いた際、ほかのページがまだロード中であっても、Google Chrome は新しいページへのリクエストを適切な形で優先度をつけます。古いページのロードよりも先に、新しいページでのテキストやイメージ、そしてビデオなどを先に取得するようにします。今回の Beta 版でのページのロード時間は DNS キャッシュングやさらに洗練された DOM バインディング、そして V8 によるプロキシの自動構成機能により、さらに高速になっています。
Beta チャンネルへの参加は、こちらからお願いします。また、Beta リリースをお使いになって見つけられた不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。
日本語による Google Chrome のヘルプフォーラムも用意されておりますので、こちらもご利用ください。