メインページに戻る
Japan Blog

Google Chrome 4.0 による拡張およびブックマーク同期機能、最新 Web 標準機能の提供



Google は 本日、Windows 向けのGoogle Chrome 4.0 の安定版をリリースしました。今回のリリースでは、リクエストの多かった拡張機能とブックマーク同期機能に対応しています。すでに Windows 向けの安定版をお使いの場合は、来週中に自動更新が行われます。もちろん、手動で更新することもできます。

拡張(Extensions)は様々な開発者たちによって作られた小さなプログラムです。拡張(Extensions)を使うことにより、ブラウザそのものや、皆様が閲覧するウェブサイトに便利な機能を追加できるようになります。例えば、いくつかの拡張(Extensions)は警告やお知らせを行ってくれる機能を提供したり、皆様がよく訪問するウェブサービスに簡単にアクセスできるアイコンであったり、その他にも様々な拡張(Extensions)による機能が用意されております。

これにより、ブラウザに様々な便利な機能をつけることができるようになりました。例えば、はてなブックマークなど、普段よく使う Web アプリケーションへワンクリックでアクセスできたり、発言小町のようなユーザーの質問サイトなどからの最新情報を即座に入手できます。その他にも、写真の管理、路線検索、ショッピングなど、日々のウェブ体験をより快適にする便利な機能をお使いいただけます。

Google Chrome の拡張(Extensions)はこちらの拡張(Extensions)ギャラリーにて見つけることができます。興味を持った拡張(Extensions)をインストールして下さい。インストールにはほんの数秒しかかかりませんし、アンインストールもきわめて簡単です。

Google Chrome の拡張のウェブサイトのホームページを示す画像。

インストールした拡張(Extensions)の閲覧・管理は Google Chrome ウィンドウの右にあります ”Google Chrome の設定” メニューから”拡張機能”を選択することによって行えます。

インストールした拡張を管理する画面の画像。

拡張機能についての解説は YouTube のビデオ (英語) をご覧ください。

さらに、今回、Windows 向けの Google Chrome の最新バージョンが Beta 版から安定版に移行することに伴い、ブックマークの同期 (英語サイト) の機能も加わりました。複数のコンピューターをお使いの場合は、Google Chrome に登録されている皆様の最新のブックマークをお使いの全てのコンピュータの Google Chrome のブックマークに同期させることができます。これにより、例えば新しいコンピュータを使い始める際にも煩雑な手作業を必要としなくなります。ブックマークの同期に関しては、こちらのハンドブックをご覧下さい。

ブックマーク同期機能の解説は YouTube のビデオ (英語) をご覧下さい。

Linux 向け Google Chrome をお使いの方は、現在 Beta 版で拡張機能をお使いいただけます。Mac 向けBeta 版でも拡張機能とブックマーク同期機能を使えるよう、現在調整中ですので、Mac をお使いの方は、今しばらくお待ちください。

ウェブ開発者とデザイナーの皆様には、新しいウェブ標準機能を提供いたします。今回提供を開始したHTML5 および CSS3 の機能は次の通りです。

  • 通知 (Notification)
  • Web Database
  • Local Storage
  • Web Sockets
  • ルビ
  • Web Fonts

通知はイベントの通知や状態の更新などをステータスバー領域のパネルを用いて、ユーザーに通知する機能です。JavaScript による window.alert() でのポップアップなどと異なり、ある特定のタブに強制的にフォーカスされることもありません。詳しくは Notification API の仕様 (英語) をご覧ください。

Web DatabaseLocal Storage はオフラインでのアプリケーションを実現する機能です。これらの機能を使い、ローカルに保持されたデータを用いたアプリケーションを利用することができます。HTML5 で規格化されている Index Databaseアプリケーションキャッシュについても検討および開発を進めています。

Web Sockets は双方向の通信を Web アプリケーションで実現するものです。今までは、HTTP 上で XHR (XMLHttpRequest) という技術を用いていましたが、対話型かつ動的、リアルタイムのアプリケーションが増える中、真の双方向通信機能が望まれていました。Web Sockets を用いることで、より強力な Web アプリケーションを簡単に少ないリソースで動かすことが可能となります。詳しくは、Chromium Blog Web Sockets Now Available In Google Chrome (英語) をご覧ください。

Web Fonts は CSS3 で規定されているサーバー (リモート) からフォントをダウンロードして利用する技術です。Web の世界ではどうしても汎用的に利用できるフォントが限られているため、テキストの表現に制限が発生します。今回の Web Fonts の機能を用いると、Web ページ側で指定されたフォントをブラウザがダウンロードし、レンダリングに利用します。今回、安全にこのフォントをレンダリングする方法を実装し、これにより、Acid3 テストを無事パスすることにも成功しています。

なお、これら Web Sockets、ルビ、Web Fonts は東京のエンジニアによって開発されました。

さて、最後のおしらせですが、我々は Google Chrome のパフォーマンスを以前のバージョンと比較して 42% 向上させました(Mozilla の Dromaeo DOM Core テストによる)。これは昨年にリリースした最初の安定版と比較すると 400% のパフォーマンス向上となります。

Mozilla の Dromaeo DOM Core でGoogle Chrome のパーフォーマンスを比較するグラフの画像。

また、Skia グラフィックライブラリや V8 JavaScript エンジンのパフォーマンス向上も行っております。

まだGoogle Chrome をお使いになっていない方は、ぜひこの機会に安定版をダウンロードして、新しい便利な機能をお楽しみください。