Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。 (Ver 0.11.354.10x)
5月も半ば、季節は春というよりすでに夏という今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。わたしはすでに半袖で過ごす毎日を送っています。
さて、少し時間があいてしまいましたが、Google 日本語入力の開発版をアップデートしましたのでお知らせいたします。今回のアップデートでは、主に以下の点を変更しました。
変更点
- 変換アルゴリズムを改良し、文節区切りの精度が向上しました。
- 口語表現の変換精度が向上しました。 (例: 「行ってきまーす」「知りたーい」「寝ろってこと」等)
- ローマ字のタイプミスの修正機能を拡充しました (例: にゅりょく→入力, しゅりじょうしゅりちゅう→首里城修理中)
- カタカナ表現が不必要に選択される問題を一部修正しました。
- 変換候補に数字が複数ある場合、一つの数字の字形(アラビア数字・漢数字)を変更すると、他の数字候補も連動して字形が変わるようにしました。(例: 2階と3階, 二階と三階)
- Windows 版: ひらがな/カタカナキーをサポートしました。
- Windows 版: IME がオフのとき、F10 キーのイベントがアプリケーションに通知されないという問題が修正されました。
- Windows 版: かな入力をお使いの際、パスワード入力時などに半角カナモードになってしまうという問題が改善されました。詳しくは既知の問題も参照してください。
- Mac 版: 候補ウィンドウが画面の外に出てしまい見えなくなってしまうというバグがありましたが、修正されました。ただし、有効にするには一度ログアウトしてください。
既知の問題
- Windows版: ログオン画面で、タイミングによってはかなロックが残ったままになることがあります。ほとんどのケースでは、一度ログオンに失敗しても、再度ログオンを行うときにはかなロックは解除されているはずです。それでもロックが残っているようであれば、パスワード入力欄以外をクリックして、再度パスワード入力欄をクリックしてください。
- Windows版: 一部アプリケーションで、入力モードの制御がうまくいかない場合があります。
- Mac版: ベータ版 (0.10.288.1) から今回の開発版 (0.11.354.101) に更新する場合、ログアウトが必要になります。
すでに開発版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。バージョン番号は次のように更新されます。
Windows 版: 0.11.326.100 → 0.11.354.100
Mac 版: 0.11.326.101 → 0.11.354.101
開発版をインストールするには、Google 日本語入力のダウンロードページの下にある「開発版をダウンロード」というリンクをクリックしてください。開発版についての詳細は、「Google 日本語入力に開発版が追加されました。」というブログエントリをご覧ください。開発版では、問題の早期発見のために、使用統計データと障害レポートの送信が常に有効になることをご了承ください。
なお、先日 Google 日本語入力のコードの一部をオープンソースライセンスにて公開しましたが、公開時から今回の開発版のアップデートまでにいくつかバグ修正が行われています。それらの修正も同期される予定です。
これからも、Google 日本語入力をよりよくしようと、チーム一同で開発を進めていきます。お気づきの点がありましたら、ぜひヘルプフォーラムからお知らせください。みなさんのフィードバックがなによりの励みになります。