Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。 (Ver 0.11.365.10x)
5月も終わりに近づき、半袖で間違いないだろうと思っていたら急に寒くなったりと、天気に翻弄され、日々の服の選択に迷い、鼻水を垂らしながら筆を走らせている今日この頃です。寒暖の差が激しい季節柄、お体にはご自愛ください。
さて、Google 日本語入力の開発版およびそのオープンソース版の Mozc をアップデートしましたので
お知らせいたします。
共通の変更点
- 入力履歴やユーザ辞書の読み込み・書き込みを非同期に行うことでパフォーマンスが向上しました。(以前のバージョンで修正していました)
Windows 版の変更点
- ひらがな・カタカナキーが動作していなかった現在の開発版での問題を修正しました。
- 言語バー上でひらがな・カタカナ入力などをマウスで選択した場合、正しく反映されない現在の開発版での問題を修正しました。
オープンソース版 (Mozc) の変更点
- 辞書ツールや設定ダイアログといった GUI ツールをオープンソース化しました。辞書に含まれている単語以外は Google 日本語入力と同等の機能が実現されています。
- かな入力モードを選択できるようになりました。
- 都道府県名が正しく変換できない問題を修正しました。
- Google 日本語入力と同様、変換エンジンを別プロセス化することにより、他のインプットメソッドフレームワーク (SCIM 等) と共存しやすくしました。
- 変換候補をマウスで選択できるようになりました。
- 入力履歴がディスクに保存されない問題を修正しました。
- 注意: いずれも Ubuntu 9.10 および 10.04 での動作を確認していますが、Google が動作を保証するものではありません。ビルド方法は Linux Build Instruction を参照してください。
既知の問題
- Mac版:ベータ版 (0.10.288.1) から今回の開発版 (0.11.365.101) に更新する場合、ログアウトが必要になります。
すでに開発版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。バージョン番号は次のように更新されます。
Windows 版: 0.11.354.100 → 0.11.365.100
Mac 版: 0.11.354.101 → 0.11.365.101
開発版をインストールするには、Google 日本語入力のダウンロードページの下にある「開発版をダウンロード」というリンクをクリックしてください。開発版についての詳細は、「Google 日本語入力に開発版が追加されました。」というブログエントリをご覧ください。開発版では、問題の早期発見のために、使用統計データと障害レポートの送信が常に有効になることをご了承ください。
これからも、Google 日本語入力をよりよくすべく、チーム一同で開発を進めていきます。お気づきの点がありましたら、ぜひヘルプフォーラムからお知らせください。みなさんのフィードバックがなによりの励みになります。