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Japan Blog

Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。(0.13.481.10x)



初めまして、ソフトウェアエンジニアインターンの秋葉です。読書の秋ですね。普段はプログラミングコンテストにチャレンジしている僕ですが、この秋はインターンとして Google 日本語入力の改善に楽しく取り組ませてもらっています。

さて、Google 日本語入力の開発版をお使いの皆さま、いつも Google 日本語入力をよりよくするためにご協力いただきありがとうございます。本日、Google 日本語入力開発版をアップデートしましたのでお知らせします。


Windows 版ユーザーの皆様へのお知らせ

今回の Windows 版は、自動アップデートのテストを目的として、一部の開発版ユーザーの方にのみ配布させていただいています。すべての開発版ユーザーの皆様に新しい Windows 版をお届けできるようになるまで、今しばらくお待ち下さい。開発版の新規インストールも同様で、今回アップデートされたバージョンを新規にインストールする方法はまだ提供されておりません。こちらも近日中に対応予定です。ご了承下さい。


今回の変更点は以下のとおりです


共通の変更点

  • 当て字読みが拡充されました。理由(わけ)、宇宙(そら)、鎮魂歌(れくいえむ)など (Windows / Mac 版のみ)
  • オープンソース版以外でも計算機能が利用可能になりました。(例: 1+1= を 2 に変換できます)
  • カタカナ→英語変換の辞書が更新されました。(例: あいぱっど → iPad 等)
  • ローマ字入力時、n の直後に子音を入力して変換すると最後に入れた子音が消える問題を修正しました。(例: “pony” を変換すると”ぽん” になっていましたが、修正により“ぽんy”となります)
  • 変換時、最初の文節がフォーカスされていても、左文節へのフォーカス移動が可能になりました。この場合、最終文節がフォーカスされます。最後の文節から右文節への移動も同様に可能になりました。
  • ローマ字入力において、小文字と大文字を区別して入力することができるようになりました。例えば、ローマ字変換テーブルで A に ∀ を割り当てた場合、小文字の a では「あ」が、大文字の A では ∀ が入力できるようになります。(この機能を利用するには、設定項目の「入力補助 > シフトキーでの入力切り替え」を「オフ」にしてください)。


Windows 版の変更点と既知の不具合

  • 日本語入力に使用する API を TSF から IMM32 に変更しました。
  • かな入力時にカナロックが自動的に入りません。
  • 一部のアプリケーションで文節の区切りが表示されないことがあります。
  • アップデート後、言語バーの表示が乱れることがあります。Windows 再起動後に直ります。


Mac 版の変更点

  • 10.6 において、ひらがな入力モードのままパスワード要求画面になった場合に入力ができなくなるというバグを修正しました。


オープンソース版の変更点

  • Emacs 版のクライアントを追加しました。
  • 変換中に、まれに「互換性のない変換エンジンプログラムに接続しています」というダイアログが表示され、入力ができなくなるというバグを修正しました。

バージョン番号は次のように更新されます。

Windows 版: 0.12.422.100 → 0.13.481.100
Mac 版: 0.13.464.101 → 0.13.481.101
オープンソース版: 0.13.464.102 (r39) → 0.13.481.102 (r40)

Mac の開発版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。Windows の開発版は、冒頭でもお知らせしましたとおり、今回に限り一部の方のみに自動的に更新されます。

今後とも、みなさんと共に Google 日本語入力を、より使いやすい製品に育てていきたいと思っています。お気づきの点がありましたら、ぜひヘルプフォーラムからお知らせください。みなさんの貴重なフィードバック、お待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。