Android Show: I/O Edition における最新の発表のご紹介

Android は、190 以上の国と地域で 30 億台以上を超える端末が利用されている 世界で最も普及している OS です。スマートなソフトウェアに、最先端のハードウェアと美しいデザインを兼ね備えた最新のフラッグシップ スマートフォンが登場しており、世界中で高く評価されています。まさに未来をいち早く目にすることができるのが Android OS の魅力です。
今年の Google I/O は 「The Android Show: I/O Edition」で幕を開けました。本イベントで発表した Android 16 と Wear OS 6 におけるここ数年で最大規模のリニューアル、より多くの端末への Gemini 搭載、ユーザーと端末の安全確保など、盛りだくさんの内容の一部をご紹介します。
Gemini をさらに多くのAndroid 端末に搭載

Google は、Gemini の搭載を中心に Android を大幅に刷新してきました。Gemini の便利な機能は、世界中の数十億台の Android 端末でご利用いただけます。そしてこの度、Gemini Live のカメラや画面共有機能は、Gemini Advanced のサブスクリプションなしで、すべての Android をお使いの方にご利用いただけるようになりました 1 。
そして今回、Gemini は活躍の場をスマートフォンから拡大し、さらに多くの端末に賢いアシスタント機能を提供します。
- 今後数か月以内に、Gemini を Wear OS スマートウォッチにも搭載します。料理中に手が粉まみれのとき、会議の合間に急いでいるときなど、特にスマートフォンが使えない状況でウェアラブルな Gemini が活躍します。自然な言葉で話しかけるだけで、言葉を選ぶ必要も、小さな画面への文字の入力も不要です。
- Gemini は、Android Auto や Google 搭載の自動車での音声コマンド体験を一新します。運転中に自然な会話を通して、ユーザーの意図を理解し、最適なルートを見つけたり、「郵便局に行く途中で、公園の近くにあるガソリンスタンドを探して」といった複合的な要求にも対応します。メッセージアプリと連携すれば、メッセージの要約や他言語への翻訳も可能です。Gemini Live は運転中に、例えば、好みに合わせてスポーツ情報を除いたニュースや本のあらすじも教えてくれます。Gemini は数か月以内に Android Auto で利用可能になり、その後 Google 機能搭載の自動車にも導入予定です。
Android と Wear OS の大幅なデザイン刷新

Android の中核は好みに合わせたカスタマイズであり、「Material 3 Expressive」は数年ぶりの大型アップデートとして、あなただけの体験を提供します。Material 3 Expressive は個性を表現する新たな方法を提供し、滑らかな操作感と一目でわかる便利な情報表示を実現します。主な更新点は以下をご覧ください。
- Material 3 Expressive は Material You をベースに、さらに多くのカスタマイズ オプションを提供し、自分らしさのより豊かな表現を可能にします。より一層なめらかな操作感を実現し、日常の操作にささやかな喜びを添えることを目的とした、より自然で、弾むようなアニメーションシステムを導入しています。
- Android の進化したカラーテーマ、画面サイズに合わせたコンポーネントの自動調整、強調されたタイポグラフィによって、スマートフォンの見た目や雰囲気をカスタマイズできます。これらの変更は Google アプリ全体で一貫して適用されます。
- Wear OS では、Material 3 Expressive のデザインが円形ディスプレイを活かした、流れるような操作感を提供します。スクロール アニメーションはディスプレイの曲線に沿って動き、リストをスクロールすると奥行き感が生まれ、情報の視認性が向上します。Wear OS にも動的カラーテーマが導入され、選択した文字盤のテーマがシステム全体に適用されます。Wear OS 6 では、性能が向上し、電力効率が最適化され、バッテリー寿命が最大 10% 向上します。
- これらのデザイン改善は、Android 16 および Wear OS 6 端末向けにパートナー企業と共同で開発しています。今年後半に Google Pixel 端末で先行して体験いただける予定です。
ユーザーと端末を守る Android の新機能
「デバイスを探す」機能が「Find Hub」に進化します。Find Hub を使用すると、端末や持ち物の位置確認、大切な人の帰宅確認、夜のお出かけ中の位置情報共有などを一元的に管理できます。今年後半以降には、衛星接続に対応した端末とキャリアを対象に、Find Hub の衛星接続機能への対応を予定しています。これにより、携帯電話の電波が届かない場所でも、友人や家族との連絡が可能になります。