Android XR と Gemini が スマートグラスとヘッドセットの体験を一新

先週、私たちは Gemini と Android がどのように連携して、スマートフォンやスマートウォッチ、テレビ、さらには車載ディスプレイ上で、あなたの作業をサポートできるかについてご紹介しました。そして次に私たちが考えているのは、これからどこで、どのように役に立てるかということです。もし AI アシスタントが、あなたの視点で世界を見て、ハンズフリーでサポートしてくれたらどうでしょうか。
このビジョンこそが、Google が開発を進める Android XR の目指す未来です。Android XR は、Gemini 時代に誕生した最初の Android プラットフォームとして、ヘッドセット、スマートグラス、その間にあるあらゆるデバイスのエコシステムを支えます。
これらのデバイスに Gemini を搭載することで、あなたと同じ視点で状況を理解し、話しかければいつでもサポートしてくれるアシスタントがすぐそばにいるような体験が可能になります。これにより、現実世界でも仮想空間でも、両手が自由なまま、目の前のことに集中できるようになります。
Android XR を Samsung や Qualcomm と共同で 発表した際、私たちは Samsung の Project Moohan のようなヘッドセットが、まるで無限に広がるようなスクリーン上で没入感のある体験を可能にすることをご紹介しました。Gemini はあなたが見ているものを理解し、必要な操作を代行することで、Android XR ヘッドセットをより使いやすく、パワフルに進化させます。
Android XR ヘッドセットで見ている景色について Gemini に尋ねる
そして本日開催した Google I/O の基調講演では、Android XR 搭載スマートグラスについてさらに詳しく紹介しましたので以下よりご案内します。なお、本ブログでご紹介している Android XR 関連の発表について、日本における提供は未定です。
Android XR スマートグラスで日常に溶け込む AI 体験
Google は 10 年以上にわたり、スマートグラスの開発に取り組んできました。Android XR の登場により、その進化は大きく加速しています。
カメラ、マイク、スピーカーを内蔵したスマートグラスは、スマートフォンと連携し、ポケットから取り出すことなくアプリを利用できます。さらに、オプションとして表示できるレンズ内ディスプレイが、必要な瞬間に必要な情報をあなただけに表示します。Gemini と連携することで、スマートグラスはあなたが見たり聞いたりしているものを理解し、状況を把握し、重要な情報を記憶して、一日を通してサポートを提供します。
本日の I/O 基調講演では、Android XR スマートグラスが友だちにメッセージを送ったり、予定を立てたり、道案内をしたり、写真を撮影したりと、現実世界でどのように役立つかをご紹介しました。また、二人の会話をリアルタイムで翻訳し、スマートグラス上に「現実世界の字幕」として表示するデモも実施することで、言葉の壁を越える可能性をこのスマートグラスが秘めていることを示しました。
新しい場所でも役立つ、リアルタイムの翻訳を表示
移動中に情報を入手したり、メッセージを送信
近くの目的地を見つけて、ヘッドアップ表示で道順を案内
スマートフォンを取り出すことなく、大切な瞬間を捉える
毎日身に着けたくなるスマートグラスの開発
この革新的な技術を実用化するため、Google は様々なブランドやパートナーと協力しています。
スマートグラスは、一日中快適に着用したいと思えてこそ、真に役立つものになります。本日、Google は Gentle Monster や Warby Parker をはじめとする革新的なアイウェア ブランドとのパートナーシップを発表し、Android XR を搭載したスタイリッシュなスマートグラスを開発することを発表しました。将来的には、Kering Eyewear などのパートナーと協力し、ユーザーのみなさまにより多くの選択肢を提供できることを楽しみにしています。
また、この取り組みの一環として Samsung とのパートナーシップをさらに深め、ヘッドセットだけでなく、Android XR 搭載スマートグラスの開発を進めています。優れたスマートグラスを開発できるソフトウェアとリファレンス ハードウェア プラットフォームの基盤を共同で構築しており、開発者のみなさまは今年後半からこのプラットフォームでの開発を始められるようになります。
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