20 年間の感謝を込めて
2001 年 9 月 1 日、私たちは渋谷の共有オフィスの一角に、Google として初の海外拠点となるオフィスを開設しました。とは言っても、受付もなければ、会社のロゴさえないので、通っても誰も気付かないくらいひっそりとしたものでした。
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」をミッションに、1998 年 9 月にスタンフォード大学の博士課程に在籍していた 2 人の学生が立ち上げた Google は、2001 年当時は Google マップも Gmail も YouTube も Android もまだなく、日本では 2000 年から提供を開始した Google 検索があっただけでした。
それから 20 年が経ち、私たちの生活は大きく変わりました。携帯端末の普及にあわせ、人々のライフスタイルがモバイルへと変化したことをうけ、2006 年には Google 検索 や Google 広告がモバイルに対応しました。また、2009 年にはAndorid が初めて搭載された携帯電話が発売され、それから 9 年後の 2018 年には、Google のスマートフォン Pixel シリーズを日本で発表しました。
サービス提供開始直後は、テキストでの検索だけの対応だった Google 検索も、ウェブページ以外の画像や動画にも対応し、言葉による音声検索、そして今では鼻歌や口笛だけで楽曲を検索できる鼻歌検索の機能も提供しています。また提供当初は、キーワードをいくつか並べて検索していたことを覚えている方もいらっしゃると思いますが、機械学習の進化とともに、今では普段話しているように検索ボックスに記入しても、探している情報にたどり着きやすくなっています。
Google マップでは、デスクトップ時代ではこれから行く「目的地(未来)」を検索することが多かったかと思います。モバイルでの検索が多い現在では、目的地のほかに「今いる場所の周辺(現在)」を調べることも増えました。また、2008 年に日本で提供開始したストリートビューではより詳細な周辺状況を確認でき、今では駅などの多層階の複雑な屋内施設も AR によるナビゲーションがよりスムーズな経路検索をサポートしています。
この 20 年間で、働き方にも大きな変化の波が訪れています。Google では、2014 年にテクノロジーを活用したより柔軟な働き方で女性の活躍を支援していくプロジェクト Women Will を立ち上げ、2016 年に国内のパートナー企業とともに実証実験を行い、その結果を未来の働き方プレイブックとして公開しました。また、2017 年から開始したビジネスの規模や地域などに関わらず、より多くの方のデジタルスキル習得をサポートをする取り組み Grow with Google では、2022 年までに日本で 1000 万人にデジタルスキルトレーニングを提供することを目指しています。
昨年来から私たちの生活に多くの影響を与えている新型コロナウイルス感染症では、刻一刻と変化する状況下で信頼性の高い情報を見つけやすくする様々な取り組みを Google 検索や Google マップ、YouTube で行っています。また、ワクチンに関しても同様に、検索やマップで「コロナワクチン」と検索すると、概要をはじめ検索している場所付近で接種予約を行っている医療機関の情報を提供しています。
20 年間私たちが多くの製品や機能を提供してこれたのは、ひとえに多くのユーザーの皆様に使っていただき、沢山のフィードバックをいただいていること、そして私たちが思ってもいなかった使い方で愛用いただいているからです。Google は、これからもすべての人にとって便利で使いやすい製品を日本の皆様にお届けしていけるよう、真摯に取り組んで参ります。
20 年間の感謝を込めて。