メインページに戻る
Japan Blog

アイディアをプログラミングで実現してみよう ーーキッズ AI プログラミング コンテスト開催



今年の 4 月から全国の小学校でのプログラミング教育が必修化されました。プログラミングやコンピュータ サイエンスの勉強には学問固有の難しさや挑戦もありますが、それ以上に努力が報われる楽しさもあります。初めて自分の書いたプログラムが動いた時の興奮は 20 年経っても忘れられません。Google は、これからの技術を牽引し時代を切り拓いていく未来のエンジニアたちを応援しています。

キッズ AI プログラミングコンテスト

そんな子どもたちに挑戦の場を提供すべく、Google では今年の夏に家から参加できる キッズ AI プログラミングコンテストを開催します。

Google キッズ AI プログラミングコンテストと書いてある画像です。

コンテストでは、自分で見つけた身の回りや地域の課題をプログラミングと AI を使って解くことが求められます。対象は小学生から中学生まで、一人でもチーム( 4 人まで)でも参加可能です。プログラム開発には Scratch を用い、Teachable Machine をはじめとした無償で公開されている各種 AI 拡張機能を活用して下さい。応募〆切は 8 月 31 日 午前 11 時、あなたのプログラムのプロトタイプと 3 分以内のデモ動画を提出して下さい。応募頂いた作品はイノベーション、チャレンジ、完成度の 3 つを総合的に審査し、 9 月上旬にファイナリスト 5 組を発表します。選出された 5 組の皆さんは、10 月 3 日にオンラインで開催する Maker Fair Tokyo Online  内で実施するファイナルイベントでのプレゼンテーション審査に臨んで頂きます。審査に基づき、グランプリ受賞者を選出し、表彰します。コンテストの詳細は g.co/kidsaicontestjp でご確認ください。


キッズ AI プログラミングコンテスト 概要

  • 対象の学年: 小学 1 年生 〜 中学 3 年生
  • 募集期間: 7 月 13 日(月)〜 8 月 31 日 (月)午前 11 時
  • 応募要件:
    • 自分で見つけた地域の課題をプログラミングと AI で解決するプロジェクトを考える
    • プログラム開発には Scratch を利用。さらに公開されている下記の AI 拡張機能を活用して下さい
      • Teachable Machine 拡張機能
      • ML2Scratch
      • AI ブロック by TechPark
  • 審査: Google の研究・開発部門に所属する社員が、以下の項目を総合的に判断して審査します
    • イノベーション : プロジェクトのアイデアがユニークで新しいか
    • チャレンジ : 技術的に難しいこと、もしくは解くことが難しい課題にチャレンジしているか
    • 完成度: プロジェクトの完成度はどの程度か
  • ファイナリスト発表 : 2020 年 9 月上旬
  • ファイナルイベント(オンライン): 2020 年 10 月 3 日
  • 賞品 : Google 社員によるファイナルイベントに向けてのメンタリングや、Google ロゴ入り 各種グッズを謹呈します
  • 参加にあたっての留意点: 応募は保護者の皆さまによる手続きが必要です

公式サイトではチュートリアル動画に加え、様々な参考資料を紹介しています。「 Scratch ではじめる機械学習―作りながら楽しく学べる AI プログラミング」( 7 月 28 日発売予定)では Teachable Machine の項が試し読みできますので、ぜひ参考にしてみて下さい。また、学校やプログラミングクラブなどでチラシの配布にご協力いただける場合はこちらをご利用ください。

今回、このコンテストを実施するに当たり、公式サイトに特別にちょっと賢いアルゴリズムを採用しました。ウェブサイトのあちらこちらに配置されている積み木のような模様が、毎回サイトを読み込む度に変化することに気づきましたか? これらは 焼きなまし法 と呼ばれる最適化アルゴリズムを利用して自動生成されています。高温に熱した金属がゆっくり冷める時に構造が変化することにヒントを得て名付けられた手法で、線がきれいにつながるように模様が自動的に描き出されます。今回、皆さんが活用する AI 拡張機能は、まさにこのような 賢い振る舞いをする技術を活用しています。これらのツールを最大限に活用して、皆さんの斬新なアイディアを表現した作品をお待ちしています。

キャリア教育を支援

夏休みは学生を対象にした様々なイベントが開催されるのが通例ですが、今年はそれらの多くが中止せざるを得なかったり、オンライン開催に移行したりしています。Google でも、オフィスで実施している学生向けのプログラムをオンラインに移し、コンピュータ サイエンスやプログラミングの魅力に触れる機会を作るべく、様々な組織や団体と協力しています。今夏、開催予定の Google エンジニアが登壇するイベントをご紹介します。

  • 情報処理学会が高校生を対象に開催する「高校生のためのコンピュータサイエンス オンラインセッション2020」では、大学の先生方と共に Google の開発部門で活躍するエンジニアたちが登壇し、大学でコンピューターサイエンスを学ぶ魅力やソフトウェア エンジニアとして働く楽しさを紹介します。コンピュータ サイエンスってどんな学問? エンジニアってどんな仕事? そんな疑問や関心を持つ全国の高校生の参加をお待ちしています。詳細はこちらをご確認下さい。
  • また、特定非営利活動法人みんなのコードが中高生を対象に実施する「オンライン職業インタビュー」のオンライン授業にも Google のエンジニアが参加します。エンジニアという仕事を選んだ経緯や技術が社会にどのように貢献できるか、学生の皆さんの疑問にお答えします。学年・学校単位でお申し込み下さい。詳細は みんなのコードのサイトをご覧ください。
  • さらに、一般社団法人 CoderDojo Japan および、株式会社スイッチエデュケーションが主催する「Girls Initiative for CoderDojo キャンペーン」の一環として、Mind the Gap プログラムを実施します。Mind the Gap は Google が中学から高等学校の女子生徒を対象に、女性エンジニアとの交流を通じ、プログラミングの魅力を伝えるプログラムです。今回は、小・中学校の女子生徒を対象にオンラインに場を移すと共に、参加者のうち抽選で 100 名様にプログラミングスターターキットを寄贈します。詳細はこちらをご確認下さい。

今夏、開催する キッズ AI  プログラミングコンテストやオンラインの交流プログラムが、多くの学生の皆さんにとってコンピュータ サイエンスの世界に魅了される機会となることを期待しています。たくさんの ”未来のエンジニア” たちの参加をお待ちしています。