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Japan Blog

​​Google ニュースショーケースの提供を開始



本日 Google は、国内の活発な報道業界の継続的な支援に向けた新たな取り組みを発表します。これらの取り組みは、人々に質の高い報道を届け、報道機関の持続可能性に貢献し、Google ニュース イニシアティブのプログラムを拡充するために役立てられます。これにより、報道機関はアフターコロナ時代に向けて新たな形で読者を惹きつけることができます。

国内で Google ニュースショーケース の提供を開始

国内の報道機関と読者を支援するために、新しいオンライン体験とライセンスプログラムである Google ニュースショーケースの提供を開始します。Google ニュースショーケースのパネルには、単一または複数の記事がわかりやすく表示されます。これにより、プログラムに参加するパブリッシャーは、より多くの方法で重要なニュースを自ら届けることができるほか、プレゼンテーションとブランディングをより直接的に制御することができます。パネルは、Android、iOS、ウェブの Google ニュース、および iOS の Discover に表示され、パブリッシャーのサイトに価値の高いトラフィックをもたらします。Google ニュースショーケース パネルは、読者をウェブサイトの記事全体に誘導することで、パブリッシャーへのトラフィックを増やし、パブリッシャーと読者の関係を深めます。

本日より、Google ニュースショーケースは、読売新聞朝日新聞日本経済新聞中日新聞河北新報京都新聞などの全国紙・地方紙並びに時事通信共同通信を含む国内 40 社以上の報道機関(*)を対象に提供がはじまります。Google ニュースショーケースには、インドドイツ、ブラジル、カナダ、フランス、英国、オーストラリア、チェコ、イタリア、コロンビア、アルゼンチンを含む 12 か国以上で 1,000 社を超える報道機関が参加しており、対象となる国や地域は今後も拡大する予定です。本プログラムに参加する報道機関の 90% 以上は、地方紙や地域紙のパブリッシャーです。

*パネルと報道機関は順次追加されます。

日本におけるGoogle ニュースショーケース画面のGIF。

日本におけるGoogle ニュースショーケースパートナーのコンテンツの表示例

パブリッシャーとのライセンス契約の一環として、読者が一部の有料コンテンツへアクセスできるよう、参加する報道機関に支払いを行っています。この機能は、読者により多くの記事へのアクセスを提供し、読者とパブリッシャーとの関係を深めることで、サブスクリプションの拡大に貢献することができます。

ニュースショーケースパートナーのコンテンツの表示例画面の画像。

日本におけるGoogle ニュースショーケースパートナーのコンテンツの表示例

Google ニュースショーケースの主な目的は、Google ニュースと Discover プラットフォームで高品質のコンテンツをキュレートする新しい方法を提供し、読者が求める報道を届けることにより、公共の利益に資する包括的なジャーナリズムに注力する報道機関を支援することです。

Google ニュースショーケース パートナーのコメント

中日新聞社取締役編集担当 平田浩二様

中日新聞、東京新聞が発信する良質なニュースコンテンツを、より多くの人に届ける取り組みに協力します。日々のストレートニュースだけでなく多角的な視点でとらえたストーリーなど独自の記事を選りすぐり、毎日、Google ニュースショーケース ユーザーに紹介します。ここを窓口にして中日新聞 Webや東京新聞 Web上の多彩な情報に接していただき、日常生活や未来に向けた選択に役立ててもらえることを期待しています。

京都新聞社編集局長 円城得之様

京都新聞社は、今回の Google ニュースショーケースへの参画により、京都・滋賀で生活する人たちに役立つ正確なニュースや、京都の奥深い伝統文化や歴史に触れられるコンテンツを、これまで以上に幅広い読者に届けられるようになると期待しています。

沖縄タイムス社取締役編集局長 与那嶺一枝様

Google ニュースショーケースを通して、沖縄タイムスのニュースを世界中のユーザーにお届けできることを楽しみにしています。ジャーナリズムの発展に Google の協力は欠かせないものとなっています。互いに協力し合い、有益で、なおかつ持続可能な社会の実現に向けた情報の発信を目指します。

四国新聞社 ウェブマスター 英 誠一朗様

地方紙は世界や東京、地元の出来事を地域の人々に伝える紙媒体を日々制作していますが、ネット時代には、地域情報をより広く発信していく役割があると考えています。

Google ニュースショーケースはまさに日本中、世界中に弊社のニュースをお届けできるツールであり、また、ユーザーにより簡便に我々のコンテンツへの定期購読を促すこともできるツールです。 これをきっかけに、ユーザーが「お金を払っても見たい」と思ってくれるようなコンテンツ制作に一層邁進していく所存です。

日本のGoogle ニュースショーケースパートナーのロゴの画像。

日本のGoogle ニュースショーケースパートナーのロゴ

Google ニュース イニシアティブを通じた支援の拡大

Google ニュースショーケースは、日本のニュース エコシステムに向けた Google の包括的な取り組みの一部です。Google ニュース イニシアティブも国内における様々な取り組みを行っています。

Women Will Leadership Program

報道業界が多様性を受け入れる文化を促進するために、報道業界に向けた Women Will Leadership Program の申し込みを本日より受け付けます。このプログラムは、10月13日を皮切りに2 か月間のリーダーシップ スキル トレーニングと問題解決ワークショップを通じて、女性がキャリアを向上させ、企業における職場環境の変化を推進するためのトレーニングを提供します。編集、ビジネス問わず、本テーマにご関心がある方はどなたでもご参加いただけます。詳しくはサイトをご参照下さい。

GNI Local Lab

Google は、地方紙が地域と人をつなぐ重要な役割を果たしていると認識しています。地方紙を支援するために、42 都道府県 46 の地方紙にトレーニングを提供します。この取り組みは、報道機関がサイトのパフォーマンスを向上させるのに役立つワークショップと、知識共有セッションに焦点を当てたものです。また、地方紙のデジタル収益の拡大に必要な実践的な実装もサポートしており、これまでもサイトスピードの向上やUIの検証を通して媒体収益の向上に取り組んできました。詳細についてはpublishingpartnerprogram@google.comまでお問合せ下さい。

Build New Local

地方紙が主導する Build New Local プロジェクトもサポートしています。これは地方紙が、アフターコロナ時代における地域社会を新しい形に再構築するという目的で、人材開発、新規事業アイデアの創発、新規デジタルビジネス開発、ネットワークづくりに取り組んでいるものです。Google は、Build New Local 参加者に Grow with GoogleGoogle News Lab を通じたデジタル マーケティングやオーディエンス開発などのデジタル トランスフォメーション スキルトレーニングを提供しました。また、アイディアソンでは、Google のワークショップである CSI: Labからデザイン思考のヒントなどを紹介しました。年末に開催される Build New Local ビジネス アイデア コンテストも支援する予定です。

これらのプログラムは、国内のあらゆる規模のニュース組織に向けた Google の長期的な支援の一環です。Google では、News Lab を通じて国内の18,000 人以上のジャーナリストにトレーニングを提供して参りました。現在は選挙に焦点をあてたセッションも進行中です。また、パンデミック下でも地方の報道機関が地域に必要な情報を提供できるよう、ジャーナリズム緊急救援基金 (Journalism Emergency Relief Fund) と GNI Innovation Challenge プロジェクトによる支援を行いました。

国内の報道業界と報道関係者は、テクノロジーを活用して読者と関わり、データに基づいた意思決定を行って、ビジネスと報道の取り組みを改善しています。Google は、デジタル プラットフォームが報道関係者、報道機関、通信社と協力し、持続可能で独立した多様な報道エコシステムに貢献することが重要だと考えています。報道がこれまで以上に重視される時代において、報道業界に向けた取り組みを強化できることを嬉しく思います。