メインページに戻る
Japan Blog

Google DeepMind チャレンジ 対局結果 - 李世ドル 対 アルファ碁(全五局)



<第五局結果( 3 月 15 日 20 時更新)>

第五局において、アルファ碁はミスなのか妙手なのか判断しかねる手を打ち、対局は接戦が続きました。解説者もどちらがリードしているか見極めがつかない終盤が続いた後、考慮時間 2 回の末に李世ドルさんが 280 手までで投了、対局はアルファ碁が勝利を収めました。これにより、アルファ碁は最強といわれた 棋士に 4 勝し、一般の予想よりも 10 年早く、人工知能のグランドチャレンジを制しました 。

マイケル・レドモンド九段(英語解説)のコメント

「今日の対局は、序盤から終盤まで接戦で、勝敗を見極めるのは困難でした。第四局と同様、アルファ碁は 48 手目に盤中央付近でミスを犯したように見えましたが、その後、巻き返しに成功し、手が長く複雑な局面に進みました。」そして、ソフトウェアの今後についてレイモンド九段は「もしアルファ碁を手軽に自宅で使うことができるようになれば、私たちプロ棋士にとって非常に重要な練習ツールとなると思います。」

宋泰坤 9 段(韓国語解説)のコメント

「科学者のように、囲碁の棋士も新しいアプローチやこれまでにない手法を日々模索しています。そして、それを見つけた時の喜びは何にも代えがたいものです。今回の一連の対局は、私たち棋士がこれまで見たことのない世界を見せてくれました。そして囲碁への関心も高まったと思います。この一週間で、私の囲碁の腕前はさらに上達したのではないかと思います。」

アメリカ 囲碁 E-ジャーナル 代表取締役社長/英語解説 クリス ガーロックさんのコメント

「盤上で繰り広げられたドラマ、歴史的な意味、碁の内容、アルファ碁の想像を超えた技量、李世ドルさんの才気、そして世界中のメディアの注目と、どれをとっても、このチャレンジマッチは素晴らしかったと思います。これは囲碁への贈り物であり、Google DeepMind のアルファ碁開発チームに心から感謝しています。今回の一連の対局で新たな囲碁のファンが増えると思いますし、これほどの素晴らしいイベントになるとは思っていませんでした。本当にどの対局も美しかった。Google DeepMind チャレンジはこれまで囲碁がやってきたこと --人々を結びつけること --を実現しました。対局の美しさと同様に、本当に美しいチャレンジマッチでした。」


Google DeepMind は賞金 100 万ドルを UNICEF、STEM (科学・テクノロジー・工学・数学) チャリティー、囲碁団体に寄付いたします。

Google DeepMind チャレンジマッチ 第5局を示す画面の画像。

<第四局結果( 3 月 13 日 20 時更新)>

第四局では、李世ドル氏が初戦三局敗退の雪辱を果たし、アルファ碁に対し完璧な勝利を収めました。白番を打つ李世ドルさんに対し、アルファ碁は 180 手を受けて投了。対局の前半、アルファ碁は優勢を維持しましたが、解説のレドモンドさんが指摘するように、世ドルさんは 78 手目に妙手を打ち、続くアルファ碁の 79 手目が決定的な失着でした。

マイケル・レドモンド九段(解説)のコメント

「今日、アルファ碁は敗れましたが、アルファ碁が良い対局を演じ、興味深い手を繰り出していることには変わりありません。世ドルさんの 78 手目は極めて妙手で、それが彼に勝利をもたらしました。」

宋泰坤 9 段(韓国語解説)のコメント

「李世ドルさんはアルファ碁の動きが読めるようになり、どんな手を打ってくるか分かるようになったのではないかと思います。第五局はこれまでにないほどの接戦になるでしょう。囲碁棋士の間では、アルファ碁のユニークな手を目の当たりにして、囲碁に新たに目覚めたと話す棋士もいました。これまでに無理手や悪手と考えられていた手を再検討する動きもあり、アルファ碁は囲碁を既存の枠組みに囚われず考えなおす機会を与えてくれたと思います」

前三局と同様に、李世ドルさんは 2 時間の持ち時間を一杯まで使い、考慮時間を 2 回 使いました。Google DeepMind チャレンジはアルファ碁の 3 勝で勝者が決定しましたが、今日の李世ドルさんの勝利で最終局の行方がわからなくなりました。第五局は、 3 月 15 日(火)韓国時間 1 時に開始です。

Google DeepMind チャレンジマッチ 第4局を示す画面の画像。

<第三局結果( 3 月 12 日 20 時更新)>

本日開催された Google DeepMind チャレンジ第三局で、囲碁プログラム「アルファ碁」が、過去 10 年間で最強の棋士と言われる李世ドル氏に三度目の勝利を収め、これにより、DeepMind チャレンジの勝者が確定しました。白番を打つアルファ碁に対し、李世ドル氏は 176 手で投了。李世ドル氏は 2 時間の持ち時間を一杯まで使い、考慮時間を 2 回 使いました。アルファ碁は、8 分 30 秒の持ち時間を残しました。

第三局では、アルファ碁が盤上に広大な陣地を築く中、李世ドル氏が独創的な戦法で激しいコウの戦いに持込み盤面は複雑化。最終的には、アルファ碁がコウを制しました。

マイケル・レドモンド九段(解説)のコメント

「最初の二局において、李世ドルはコンピューターの弱点を探るために自身の対局スタイルと異なる打ち方をしていたように感じます。一方、今日の対戦においては、強気の序盤から後半の複雑なコウの動きに至るまで、李世ドルは間違いなく彼本来のスタイルで戦っていたと思います。しかしながら、アルファ碁はコウも含む状況に柔軟に対応し、それが最終的には勝利に繋がりました。アルファ碁は芸術以外の何物でもない。これを成し遂げたすべての人々に敬意を評します」

李賢旭 八段(解説) のコメント

「李世ドルは良い対局をしました。ほぼ完璧とも言えるアルファ碁に対して全三局を通して挑み続けた彼に、同じプロ棋士として敬意を評したいと思います。今回、李世ドルは、アルファ碁をより理解するために、後半にいくつかの異なる手を試しました。残りの対局が楽しみです。」

DeepMind チャレンジは、第五局まで行われる予定で、第四局は、明日 3 月 13 日 (日)、最終戦となる第五局は 3 月 15 日(火) に予定されています。

Google DeepMind チャレンジマッチ 第3局を示す画面の画像。

Google の創設者のサーゲイ ブリン、対局前に李世ドルさんと。

Google の創設者のサーゲイ ブリンと対局前に李世ドルさんの画像。

<第二局結果( 3 月 11 日 19 時更新)>

アルファ碁が李世ドル氏に 2 勝、戦績 2-0 でリードを保つ

今日の対局中に、アルファ碁は何度もユニークな手を繰り広げ、プロの解説者たちを驚かせました。英語解説のマイケル・レドモンド九段は「アルファ碁の打ち方に感心しました。序盤の展開がとても美しかった。これまで見てきたアルファ碁の打ち方から、寄せと中盤に強い印象を持っていましたが、今日は開始の時点でもその強さが現れていました。今日の勝負は美しく、イノベーティブな一番でした。」と語っています。

また、韓国語解説の劉昌赫九段も以下の様なコメントを寄せました。「最初の対局では、李世ドルはアルファ碁を撹乱するような動きを見せましたが、あまりうまく行きませんでした。今日の対局ではまったく反対に慎重に手を進め終盤に進みました。秒読みの間に李世ドルがいくつかミスしたことが、今日の結果につながったのだと思います」

第二局では、李世ドル、アルファ碁ともに持ち時間一杯を使い、秒読みまでもつれ込みました。現在、戦績はアルファ碁が 2 - 0 でリードし、アルファ碁があと 1 勝すると、Google DeepMind チャレンジの勝者が決定します。戦績に関係なく、全五局は予定どおり実施され、チャレンジマッチの最終戦績が決まります。

Google DeepMind チャレンジマッチ 第2局を示す画面の画像。

<第一局結果( 3 月 9 日 18時更新)>

本日、 Google DeepMind チャレンジ第一局において、過去 10 年間で最強の棋士と言われる李世ドル氏にアルファ碁が挑みました。両者とも複雑な指し手を駆使した接戦で、李世ドル氏の攻撃的な手に、アルファ碁は引けをとることはなく戦い続けました。アルファ碁はその持ち時間一杯まで使い、李世ドル氏は約 30 分を残していました。

結果:186 手完、白番の中押し勝ち

黒番(李世ドル氏)消費時間:1:31:32

白番(アルファ碁)消費時間:1:54:30