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Japan Blog

表参道 ケーキ



このブログで紹介されることが比較的多い Google マップは、東京 R&D センターで力を入れて開発を行っているサービスの1つです。というのも、東京は世界有数の大都市。お店やビジネスの検索がユーザーの皆さんの役に立つものにするためには、まずその街をよく知らなくてはなりません。

そんなわけで Google マップ開発チームは時々そろって街に出ます。今回は Google マップの検索例として使われている 「 表参道 ケーキ 」 という検索の結果が良いのか悪いのか実際に確かめてみる事にしました。

表参道駅に到着した我々は2班にわかれ、検索結果上位 10 件のうち時間内に行けそうな 9 軒のケーキ屋さんを手分けしてまわります。それぞれのお店では店員さんのオススメのケーキを 2 つずつ購入することにしました。

印刷した Google マップを片手に表参道の街を歩き、実際にお店に辿り着けるのか、そのために十分な目印が地図に印刷されてるのか、そしてお店が駅から遠すぎたりしないかということを考えつつお店を巡ります。もちろん、モバイル版ローカル検索の実地テストも抜かりはありません。

道で電話しながら歩いている方を示す画像。

大量のケーキを携え渋谷のオフィスに戻った我々は、次の仕事、検索結果の評価に移りました。

買い物を持って、階段を登っている人々を示す画像。

検索結果の評価は、東京 R&D センターで開発したプラスチック皿とフォークを使用する Google 独自の手法を用い、評価に適した会場 ( 大会議室 )で行われました。

さまざまなケーキを示す画像。
さまざまなケーキを食べている方の画像。
手を上げているグループを示す画像。

予想以上に多くのボランティアの参加もあり、評価は短時間で完了しました。Google マップの検索結果は良好でしたが、今回の調査では高級チョコレートが予想以上の人気を集めるということが分かりました。

この実地調査はその後の開発にも役立ち、「 表参道 ケーキ 」 の検索結果が良くなったか悪くなったかを開発エンジニアが実感しながら改良を加えて行くことができるようになりました。

さて、今回、Google マップに、その地域ではどんな検索が人気なのかを知ることのできる新機能がつきました。 例えば、札幌の地図を検索 している人は、ホテルなどの他に、スープカレーラーメンジンギスカン などを検索していることがわかります。確かスープカレーは札幌が発祥でしたね。

博多の地図を検索 している人には、屋台もつ鍋 などが人気のようです。

Google マップで札幌駅を例にして、この場所をデフォルト登録する機能を示す画像。
Google マップで博多駅を例にして、この場所をデフォルト登録する機能を示す画像。

人気キーワード機能は、日本向けに開発した機能ですが、アメリカの都市にも対応しています。有名な観光名所のフィッシャーマンズ・ワーフやユニオンスクエアだけでなく、デ・ヤングミュージアムも気になります。是非、旅行の際などに参考にしてみてください。

Google マップでサンフランシスコを例にして、この場所をデフォルト登録する機能を示す画像。

日本の街のことを分かったエンジニアが東京から開発に参加することで、Google マップも一層、地域に密着したサービスに育ててゆくことができるのではないかと思っています。そのためにも開発チームはもっと実地調査にも励まなければなりません。ケーキの次は……?

みなさんもGoogle マップで、お気に入りのお店を探してみてください。