メインページに戻る
Japan Blog

「完全復元伊能図全国巡回フロア展」に行ってきました。



来年、2010年は、伊能忠敬 が日本の測量を開始してから210周年にあたるそうで、それを記念して「大日本沿海輿地(よち)全図」を復元した「完全復元伊能図全国巡回フロア展」が始まっています。

先週末は、東京都江東区の深川スポーツセンター で開催されていたので、地図サービスに携わる者としては見逃すわけにはいかないということで見に行ってきました。

スポーツセンター の床に並ばれた「完全復元伊能図全国巡回フロア展」を見に来た方の様子を示す画像。

まず驚いたのは、その大きさ! 畳214枚分の大きさだそうです。ただただ圧倒されます。

「完全復元伊能図全国巡回フロア展」で渋谷付近の地図を示す画像。

これは、渋谷付近の地図。現在でも使われている地名ばかりですね。
歩いて測量したことにも驚きますが、地図の緻密さにも驚かされます。
実際、昭和4年ごろまで、およそ100年もこの地図が使われていたようです。

「完全復元伊能図全国巡回フロア展」で京都付近の地図を示す画像。

大きな地図の上を辿りながら、京都まで行ってみました。結構遠いです。:-)

地図の他にも、当時の測量の技術の解説や、伊能忠敬の足跡を辿るビデオの上演など、地図が好きな人なら1日いても全然飽きないすばらしい展示会でした。
実際、いたるところで地図好きな人の熱い議論も聞けたりして、楽しかったです。

チームの人に行ってきましたと報告したら、他にもたくさん見に行っていた人がいてびっくりしました。Google マップチームにも、地図好きな人が多いみたいです。:-)
ちなみにこの展示会、今後も全国各地で開催されるそうです。

ふと、以前、スイスのチューリヒオフィスに出張したときに、週末を利用して、スイス交通博物館 を訪れたことを思い出しました。
ここには、SWISSARENAという展示があって、スイスの航空写真が展示されていました。

スイスの航空写真が展示されている様子を示す画像。
スイスの航空写真が展示されている様子を示す画像。

虫眼鏡付きの台車みたいなものでオフィスを探したり、子どもたちと混じって地図パズルで遊んだりしてしまいました。

虫眼鏡付きの台車みたいなもので色々な場所を探している様子を示す画像。
展示で地図パズルで遊ぶ様子を示す画像。

ふだん、Google マップ や、Google Earth で、地図や航空写真を見るのも便利ですが、この規模の地図や航空写真を見ると、距離感がより直感的であったり、周りの地形とも一緒に見られたりするので、ふだん気がつかないことに気がついたりします。

伊能忠敬が日本の測量を始めて210年。さまざまなテクノロジーにより、現在では、ちょっと前までは想像できなかったような便利な地図サービスが利用できるようになりました。

10年後、20年後には、どんな地図サービスが実現できるようになっているのか。
これからも、ユーザのみなさんとともに考えていきたいと思っています。