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Japan Blog

ストリートビュー、撮影再開のお知らせ



日々、多くの方がストリートビューで様々な場所を「行き来」しています。特に、なかなか現地には行けない場所、例えば、エッフェル塔やストーンヘンジ、北海道の公園や京都の寺社仏閣などにも、ストリートビューで簡単に訪れ、探検できるため、日本でも多くの方からご好評をいただいています。

ここ数か月、ストリートビューの撮影車は撮影を一時中止していましたが、今週から運転を再開いたしますのでお知らせいたします。(撮影している場所や地域はwebで公開、逐次更新しています。)

再開にあたり、これまでの経緯とストリートビュー撮影車に加えた変更をお伝えします。
すでに、報道等を通じてお聞きになっているかもしれませんが、5月に Google は、ストリートビューの撮影車に搭載されたオープンな WiFi ネットワーク上で発信されているシグナルを収集するためのプログラムに誤ったコードが含まれており、ペイロードデータ(ネットワーク上を流れる情報)も意図せず収集していたことを発表しました。Googleは、この収集されたペイロードデータを、Google のいかなる製品にも使用していません。

これは、単純な間違いから引き起こされたものでした。2006年に、WiFi の実験的なプロジェクトに取りかかっていたエンジニアが、ネットワーク上に公開で発信されている、あらゆるカテゴリーの WiFi データのサンプルを記録するプログラムを書きました。1年後、モバイル製品の開発チームが、ストリートビュー撮影車を利用して、SSID情報(WiFi ネットワーク名)や MAC アドレス(WiFi ルーター等の機器に振り分けられた固有の番号)などの基礎的な WiFi ネットワークのデータを収集し始めたときに、プロジェクトの責任者はペイロードデータを必要としておらず、また、使用する意図がなかったにも関わらず、このプログラムがソフトウェアに含まれていました。

この問題に気づいた直後に、Google はストリートビュー撮影車の運用を即座に停止し、撮影車を用いたすべてのWiFiデータの収集を中止しました。同時に、収集されたデータをネットワークから隔離し、データの保全担当者、第三者機関などの調査担当者以外はアクセスできない状態で保管し、各国や地域の監督機関等と今回の経緯について話合いを続けてきました。

今回、撮影を再開するにあたり、各国の撮影車から、WiFi データ収集に関する機器を完全に取り外しました。これらの機器が撤去されたことで、ストリートビュー撮影車では、いずれの国においても、今後は写真と3D 画像のみを収集することになります。

Google は皆さんからの信頼を何よりも重要だと考えており、今回、信頼を損ねる結果になったことを心よりお詫びいたします。Google は日夜、より革新的な地図製品や地理情報を提供するサービスの開発を続けています。通常の地図のような上から地理情報を俯瞰するような製品に加え、ストリートビューは、あたかもその場にいるかのように地理情報を把握できる新しい視点を地図に提供しています。今後も、多くの方にGoogle マップ とストリートビューを信頼してお使いいただけるよう、よりよい製品の開発に取り組んでまいります。