Google マップ 5 周年記念イベント YouTube で公開
2010 年 8 月 6 日に Google マップ 5 周年を記念して、利用者やパートナーの皆さまにお集りいただき、イベントを開催しました。会場は、森ビル様のご好意で、東京オリンピック招致活動でも紹介された「巨大都市模型」が展示されている森アーバンラボをお借りしました。イベントは、3 つのセッションで構成され、Google マップの 5 年間のあゆみをご紹介した後、ゲストセッション、エンジニアセッションを実施しました。
まずはじめに、Google 製品開発本部長の徳生健太郎、シニアプロダクトマネージャー 河合敬一、GEO 製品開発管理担当副社長 John Hanke が登壇し、Google マップの 5 年間のあゆみと今後のビジョンについてお話しさせていただきました。
続く、ゲストスピーカーセッションでは、森ビルメディア企画室長の矢部俊男氏が登場。矢部氏は、東京オリンピック招致活動でも紹介された 1/1000 の巨大都市模型の制作の裏側が 語られました。都市計画では、鳥の目線で俯瞰し、人の目線で直視することが重要と説きます。CG では得られないことが模型から得られるそうです。綿密な計測に基づいて作成された東京都心部の模型は圧巻で、イベント来場者はその精巧な模型に皆見入っていました。
続いて、「攻殻機動隊」、「機動警察パトレーバ―」などを手がけた映画監督の押井 守氏、「千と千尋の神隠し」、「ハウルの動く城」のプロデューサー補佐、「スカイ・クロラ」のプロデューサーであるプロダクション I.G の石井朋彦氏を迎えて、地図とアニメーション制作の関係を語っていただきました。
「実は地図を読むのが大の苦手」という押井監督。これは幼少の頃からだそうで、「自分にとっての地図は、自分が動くことで世界が生成されるという感覚のもの。 自分がいつも中心で、自分が移動することで、その周りに世界が作られる。ちょうどドラゴンクエストの世界です」という語りに、会場から笑いもでました。
「映画製作は、普段見慣れた風景を変えること」と語る押井監督。実際のアニメーション制作は実写とは大きな違いがあると言います。「実写は止まっているものを 撮っていても、そこには時間が流れています。しかし、アニメーションは、セル画を一枚ずつ撮影するので、セル画の間に時間という概念はありません。そこに はアクションがあるだけなのです。」このため、アニメーション制作の現場では、わざわざ時間を描写するために画像にノイズを混ぜたり、わざとコマ落ちにし てスローモーションにしたりするそうです。
以下、ゲストスピーカーセッションの映像です。
最後のセッションは、Google マップのエンジニアたちによる、「技術とイノベーション」のプレゼンテーション。こちらは、後日またご報告させていただきます。
※当日のイベントの様子がわかる Picasa ウェブアルバムもご用意しました。こちらもぜひお楽しみください。