被災地域のストリートビュー、対象エリアを拡大しました
ストリートビューデジタルアーカイブプロジェクトは、震災の記憶をとどめ、多くの方に知っていただく活動として、昨年 12 月より、被災地の現状を撮影した画像を順次公開しています。本日より、さらにご覧いただける地域が広がりましたのでお知らせします。(拡大・新規エリアは下記をご確認ください。)
今回のエリア拡大では、ご覧いただけるエリアが約 2 倍に拡大し、新たに福島県石川郡玉川村、東白川郡矢祭町 の 2 町村を含む 6 県 47 市町村が対象です。福島県相馬市周辺、岩手県宮古市周辺の沿岸部や青森県八戸市周辺などを中心に拡大しています。
報道でもよく名前を耳にする福島県相馬市周辺ですが、特に、海岸付近の地域には、間取りの名残を留める基礎部分の他は、地平線までまっすぐな大地が広がっています。幹線道路に沿って移動してみると、道路脇に積み上げられた瓦礫や木片が目に入ってきます。震災直後に撮影された衛星写真で同じ位置を上空から見てみると、この地域が広範囲にわたって津波の被害を受け、水が残っていたことが分かります。9 ヶ月の道のりの厳しさが、画像から伝わってきます。
また、Google では、東北のビジネスを支援する活動の一貫として、おみせフォトの撮影も実施しました。おみせフォトは、店内にいるように、おみせ内部を 360 度自由にご覧いただけるサービスですが、世界の人々に東北地方のビジネスの元気な姿を見ていただくきっかけになればと考えています。
今回のおみせフォト撮影は、仙台商工会議所にご協力いただき、一番町をはじめとする仙台市内の商店街と近隣のお店に伺いました。(撮影風景の映像はこちら) さらに岩手県、宮城県、秋田県、青森県、福島県のお店や旅館等、数百店舗を撮影し、本日より公開します。
さらに、ストリートビューのスペシャルコレクションにも、昨年、新たに世界遺産に登録された岩手県平泉の観自在王院跡、無量光院跡、毛越寺、中尊寺、金鶏山が加わり、東北の深い緑に囲まれた美しい姿がご覧いただけます。ぜひ、ストリートビューギャラリーからご覧ください。
岩手県平泉のストリートビュー撮影風景と毛越寺住職、志羅山浩順氏のメッセージもあわせてお楽しみください。
拡大:6県47市町村 うち 新規:福島県の2 町村
青森県(3 市町村)
八戸市、青森市、三戸郡階上町
山形県 (1 市町村)
山形市
岩手県(8 市町村)
盛岡市、宮古市、一関市、下閉伊郡(岩泉町、田野畑村、山田町)、岩手郡滝沢村、紫波郡矢巾町
宮城県(13 市町村)
仙台市、大崎市、栗原市、白石市、伊具郡丸森町、黒川郡富谷町、刈田郡蔵王町、柴田郡(村田町、川崎町)、遠田郡美里町、角田市、登米市、宮城郡利府町
福島県(17 市町村)
いわき市、郡山市、福島市、相馬市、相馬郡新地町、須賀川市、伊達市、東白川郡(矢祭町*、棚倉町、塙町)、白河市、伊達郡国見町、石川郡玉川村*、本宮市、岩瀬郡鏡石町、西白河郡(泉崎村、矢吹町)
茨城県 (5 市町村)
北茨城市、水戸市、東茨城郡茨城町、高萩市、日立市