日本の山々をストリートビューで
Google では、本日、日本で 2 番目に高い山「北岳」、3 番目の「奥穂高岳」さらに、今年 4 月の山岳標高改定で同 3 位に並んだ「間ノ岳」を始めとする日本の山々のストリートビューを公開します。
今回公開した北岳、間ノ岳、農鳥岳は、3,000 m 超の尾根を縦走するルートで、尾根から北アルプスや中央アルプス、八ヶ岳、富士山を望めることで有名です。歌枕としても、古くから愛されてきたルートを、麓が紅葉で美しい10月下旬に撮影しました。
農鳥岳山頂から富士山を望む
当初は、 3 泊 4 日でこのルートを撮影する予定でしたが、歩き始めた途端に霧雨が降り始め、初日は撮影を断念しました。快晴の 2 日目、気持よく旅立った撮影隊を待ち構えていたのは、この時期に現れる撮影の大敵「落ち葉」。彼らは、音もなくトレッカーの上にひらりと舞い降り、カメラレンズを独り占めしようとします。落ち葉がいたずらをしていないか、トレッカーオペレーターは何度も立ち止まって確認しながら歩き続けました。お日様と山に見守られて、 2 泊 3 日の駆け足で撮影した南アルプスのパノラマをお届けします。
南アルプス農鳥岳山頂から望む富士山
撮影直前に初冠雪をみた北岳からの眺め
今年晴れて高い山ベスト3にランクインした間ノ岳からくっきりと見える北岳
第3の高峰、奥穂高岳へは上高地から出発し、岩上りの難所ザイテングラートから穂高岳山荘を抜け、垂直の梯子を通るルートを撮影しました。山頂には、海神である穂高見神(ほたかみのみこと)が降臨したという言い伝えがあるそうです。
奥穂高登頂は登山者の憧れ
また、富士山も昨年撮影した吉田ルートに続き、静岡県側の富士宮ルートを新たに撮影しました。富士宮ルートは 4 つあるルートの中で最も山頂までの距離が短く、太平洋側を背に登ることのできる人気のルートです。
富士山富士宮ルート頂上
今年撮影し、本日公開する日本の山々は、下記の通りです。 Google マップビュー でもお楽しみいただけます。
富士山 富士宮ルート 、 北岳 (3,193m)、 奥穂高岳 (3,190m)、 間ノ岳 (3,189m)、 涸沢岳 (3,110m)、 農鳥岳 (3,051m)、 鹿島槍ヶ岳 (2,889m)、 赤城山 (1,828 m)、 岩木山 (1,625 m)、 八甲田山 (1584 m)、 筑波山 ( 877 m)
南アルプス市長 中込博文様より、ストリートビュー公開に寄せてコメントをいただきました。
「本市にそびえる北岳、間ノ岳など 3,000 m級の峰が連なる南アルプス山脈が今年6月にユネスコのエコパークに登録されました。こうした時に、ストリートビューにより、国内はもとより世界中の方々に山岳地帯の雄大な景色を紹介できることは、貴重な自然を学び、山々の魅力を知っていただく良いチャンスであると期待しています。ぜひ、日本トップ 3 の高峰を眺望できる最高のビューポイントを多くの方々に訪れていただき、感動を味わってほしいと思います。」
ストリートビューで日本の山登山にでかけてみませんか。