生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介
Google は、20 年以上前に日本で Google 検索の提供を開始しました。それ以来、常により良い体験となるよう機能をアップデートしてきました。AI と機械学習の進歩により、Google の検索システムはこれまで以上に人間の言語を理解することができるようになりました。そして本日より、国内で Google 検索の新機能として生成 AI による検索体験 (SGE -Search Generative Experience) の日本語版の試験運用を開始します。 Search Labs に Google アカウントを登録することで、デスクトップの Chrome ブラウザと スマートフォンの Google アプリ( Android および iOS )でご利用いただけます。
生成 AI による検索の進化
生成 AI の新たな技術進歩により、検索エンジンの更なる可能性を再考することができ、新しいタイプの質問に答えたり、情報の整理の仕方を進化させることが可能になりました。今回の新たな取り組みにより、ユーザーがトピックをより早く理解したり、新しい視点や洞察を発見したり、知りたい情報により簡単にアクセスしたり、複雑で時間のかかる作業をより効率化できるようサポートします。
たとえば「残暑見舞いはいつ頃送る? 」という質問を考えてみましょう 。通常であれば、ひとつの質問をより噛み砕いた質問に分割し、複数の情報源からの膨大な情報を整理して、自分でつなぎ合わせて理解しなければなりません。生成 AI を使用すれば、検索がそうした面倒な作業の一部を代わりに実行します。 生成 AI による検索体験 (SGE) では、生成 AI を活用し、考慮すべき重要な情報の概要を作成します。この概要の下には、たとえば「残暑見舞いに何を送ったら喜ばれますか?」や「残暑見舞いのマナーは?」といった追加で質問できる候補を提示する機能が表示されます。これらの候補もしくは「追加で聞く」をタップすると、新しい会話モードに移行し、調べているトピックについてさらに質問ができます。質問から質問へと文脈が引き継がれるため、より自然に探索を続けることができます。 また、概要にある情報をより掘り下げて調べられるよう、ウェブサイトへのリンクも表示されます。
責任あるアプローチを
Google は、新しい生成 AI 技術を活用した検索体験を導入するにあたり、責任ある慎重なアプローチをとっています。生成 AI と LLM には既知の制限があり、検索が常に正しく機能するとは限りません。そのため、生成 AI による検索体験 (SGE) のモデルも、検索の高い品質基準を維持できるようトレーニングを続けており、今後もさらにアップデートをしていく予定です。また、全ての検索結果で生成 AI による概要を表示するのではなく、質問の種類に応じて、関連する質問に対してのみ起動するようにしています。さらに、表示を切り替えて、それぞれの文章がどのサイトの情報に裏付けられているかを確認したり、該当するサイトをクリックしてさらに深く調べたりすることができます。
責任を持つということは、オープンウェブのエコシステムと連携することでもあります。Google は、生成 AI を検索に組み込む工程においても、トラフィックをウェブサイトに送ることに引き続き注力しています。広告は、ウェブが機能するための重要な要素であり、ユーザーが関連する製品やサービスを見つけるのに役立つと考えています。この新しい生成 AI の体験では、 検索広告はページ全体の専用広告枠に引き続き表示されます。また、広告の透明性を確保し、検索結果と広告が明確に区別できるように「スポンサー」と表示します。
Search Labs に参加して体験してみましょう
生成 AI による検索体験 (SGE) は、Search Labs の試験的取り組みとして提供を開始します。Search Labs は、検索に関する大胆なアイデアや機能をテストするための登録制の新しい仕組みです。参加されるユーザーは、初期段階の実験的なアイデアを試し、開発チームへ直接フィードバックを共有することができます。
本日から提供を開始する生成 AI による検索体験 (SGE) を実際に試してみたい方、開発に取り組むチームへ直接フィードバックを共有したい方は、最新のバージョンにアップデートされた Google アプリまたはデスクトップの Chrome ブラウザの Search Labs アイコンをタップして登録ください。Search Labs は本日より数日かけて順次公開につき、アイコンが表示されない場合は時間をおいて再度お試しください。詳細は labs.google.com/search で確認いただけます。