Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始

非常に複雑で多面的な質問を投げかけると、瞬時に AI がわかりやすい包括的な回答を生成し、さらに深堀りするためのウェブリンクも合わせて提示してくれる ー そんな体験を想像してみてください。
本日より順次、Google の強力な AI 検索体験である AI モード の日本語での提供を開始し、このような体験をお試しいただけるようになります。日本語のほか、インドネシア語、韓国語、ヒンディー語、ポルトガル語 ( ブラジル ) での提供も順次開始します。Google 検索の結果ページに表示される [ AI モード] タブより、これらの新しい言語で PCとモバイルのブラウザ、Android および iOS の Google アプリでお使いいただけます。
あらゆる複雑な質問に対応できる設計
AI モード は、Gemini 2.5 のカスタム バージョンを使用しており、従来は複数回の検索が必要だったような、長く、複雑な質問を一回の検索で回答します。
AI モードは、探索的な質問や、地域のおすすめを探したり、旅行の計画を立てたり、複雑な手順を理解したりするといった、より複雑なタスクで特に役立ちます。実際、AI モードの初期のユーザーは、従来の検索クエリの 2 倍から 3 倍の長さの質問をしていたことがわかっています。
例えば、「京都駅出発で 6 泊 7 日の旅行プランを立てて。伝統工芸とか歴史的な場所を巡るアクティビティ中心のプランで、ディナーでおすすめのレストランも入れて。」と聞くこともできます。
AI モードは Google のクエリ ファンアウトと呼ばれる技術を使用しています。この技術は、質問をサブトピックに分解し、ユーザーに代わり、サブクエリに対して検索を実行します。これにより、従来の Google 検索よりはるかに深くウェブを探索できるようになり、個別の質問に最も適した、関連性の高いコンテンツをより多く見つけることができます。先ほどの質問に「10 月に行くとしたら、この地域の近くで開催予定のお祭りはある?」といった追加の質問をすることで、さらに深く掘り下げることも可能です。
このユニークな体験は、Google の高性能な AI モデルと最高水準の情報システムを、検索に直接統合することで実現しています。高品質なウェブ コンテンツにアクセスできるだけでなく、ナレッジグラフなど、最新でリアルタイムな情報源が活用できます。
AI モードのマルチモーダル
AI モードは本格的なマルチモーダル体験ができるよう設計されており、テキスト、音声、さらにはカメラなど、最も自然な方法で質問ができます。AI モードでは、マイクアイコンをタップするだけで簡単に口頭で質問できます。また、写真を撮ったり画像をアップロードして質問したりすることも可能です。例えば、スペイン語のメニューの写真を撮り「このメニューが何かわからないんだけど、どれがベジタリアン向けか教えて」と尋ねると、ベジタリアンの方も食べられるメニューを料理の内容と合わせて教えてくれます。
ウェブの素晴らしいコンテンツに出会うための支援
ウェブ全体から人々がコンテンツを発見できるよう支援することは、Google の使命の中核にあります。AI モードを使うことで、ユーザーが探していることを細かいニュアンスを含めて正確に表現し、様々な形式のウェブコンテンツの中から最適なものを見つけることができます。これにより、人々が投げかけられる質問の幅が広がり、コンテンツ発見の新たな機会が生まれます。
AI モードは、Google の品質およびランキング システムに基づいており、私たちは事実性を向上させるための新しいアプローチを採用しています。可能な限り AI による回答を表示することを目指す一方、信頼性が低いと判断される場合には、一連のウェブ検索結果が表示されます。初期段階の AI 製品である以上、常に完璧というわけにはいきませんが、私たちは継続的な改善に取り組んでまいります。
このエンドツーエンドの AI 検索体験により、皆様の好奇心がさらに刺激され、周りの世界への理解が深まることを期待しています。AI モードを試して、ぜひ感想をお聞かせください。