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Japan Blog

日本の美術館・博物館がGoogle アートプロジェクトに初登場



昨年 2 月に米国・欧州で開始した Google アートプロジェクトに、本日より国宝・重要文化財を含む日本の美術館・博物館が収蔵する作品が新たに加わります。

今回、日本からGoogle アートプロジェクトに参加いただいたのは、足立美術館大原美術館国立西洋美術館サントリー美術館東京国立博物館ブリヂストン美術館(五十音順)の 6 館です。これらの美術館・博物館が所蔵する国宝 16 件、重要文化財 51 件を含む、芸術家 309 名の手による美術作品 567 件の高解像度画像がGoogle アートプロジェクトでご覧いただけるようになりました。

Google アートプロジェクトのウェブサイトで国宝「観楓図屏風」の画像。

東京国立博物館 国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆/室町~安土桃山時代)

一部の作品については、Google が 70 億画素の超高解像度で撮影を行なっており、肉眼では見られない細かい筆のタッチまで詳細に見ることができます。日本からは、東京国立博物館に収蔵されている国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆/室町~安土桃山時代)と、足立美術館蔵の「紅葉」(横山大観作/1931 年)の 2 作品が鑑賞いただけます。

横山大観作の「紅葉」の画像。
横山大観作の「紅葉」にズームインした画像。

足立美術館蔵「紅葉」(横山大観作/1931 年)

また、東京国立博物館と足立美術館の 2 館は、ストリートビューで美術館内の様子をご覧いただけます。

東京国立博物館のストリートビュー画像。

東京国立博物館

足立美術館のストリートビュー画像。

足立美術館

撮影の様子をビデオで紹介していますので、ぜひ、ご覧下さい。

Google アートプロジェクトを紹介する動画。
10:25

Google アートプロジェクトの拡大に伴い、日本の美術館に加え、世界からも多数の美術館、美術作品が加わりました。開始当初は、メトロポリタン美術館やウフィッツィ美術館といった米国・欧州の 17 の美術館の作品 1,000 件以上を鑑賞することができましたが、今回、参加美術館数は 151 館に増加、6,000 人以上の芸術家の手による30,000 件以上の作品が鑑賞できるようになりました。参加美術館の所在地も、欧州、米国に加え、アジアやオセアニア、南米地域に拡大、40 カ国 85 都市から多様なアート作品が寄せられています。

Google アートプロジェクトのウェブサイト画面で「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の画像。

オルセー美術館(フランス) 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 ピエール=オーギュスト・ルノワール

Google アートプロジェクトで鑑賞できる海外の代表的な美術館と作品(一部)

アクロポリス博物館(ギリシア) 「パルテノン神殿東フリーズ、ブロックVI
ウィーン美術史博物館(オーストリア) 「バベルの塔」 ピーテル・ブリューゲル
オルセー美術館(フランス) 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 ピエール=オーギュスト・ルノワール
オランジュリー美術館(フランス) 「ポール・ギヨームの肖像」 アメデオ・クレメンテ・モディリアーニ
グリフィス大学(オーストラリア) ロックアート「舟と飛行機
シカゴ美術館(米国) 「グランド・ジャット島の日曜日の午後」 ジョルジュ・スーラ
国立人類学博物館(メキシコ) 太陽の石
ホワイトハウス(米国) 「ジョージ・ワシントン

Google アートプロジェクトが、世界中の素晴らしい美術作品と出会い、実際に美術館や博物館に足を運ぶきっかけとなると同時に、このプロジェクトが、日本の誇るすばらしい文化を世界に発信する場となればと考えています。そして、この取組みが、これら人類のすべての共有財産である文化財を未来の世代に継承していくことにつながることを期待しています。