フェルメールの全作品を手のひらの中の美術館で
28 年前、ある二人組の泥棒が警官に扮して、ボストンの Isabella Stewart Gardner Museum から絵画を盗み出しました。フェルメール作「合奏 (The Concert) 」も、この時に盗まれた作品のひとつです。評価額が 2 億ドルを超えるといわれる同作品は、現在でも、FBI の美術盗品リストに含まれる最も高額な名画の一つと言われています。それ以外のフェルメールの名作たちは、現在 7 カ国 17 の美術館に収蔵されています。一部は、作品保護のために収蔵された美術館に永遠に留まらざるを得ず、フェルメール全作品を一ヶ所で鑑賞することは不可能でした。
本日より、マウリッツハイス美術館等の協力を得て、Google Arts and Culture でフェルメールの全作品を鑑賞いただけるようになりました。テーマごとに作品を巡ったり、作品それぞれの詳細な解説をお楽しみいただける他、高精細の画像でフェルメールの世界を堪能することができます。アートカメラと呼ぶ 超高精細ロボティックカメラで撮影した作品 8 点は、フェルメールの筆使いを心ゆくまで観察することができます。
また、今回、新たに公開した「Pocket Gallery (ポケットギャラリー)」は、AR 技術による仮想の展示を可能にする新機能で、盗難にあった作品や「真珠の耳飾りの少女」をはじめとする全 36 作品を展示しています。Pocket Gallery の展示は、マウリッツハイス美術館のキュレーターによって構成され、作品の実寸に正しく、完璧なライティングでフェルメールの作品を鑑賞することができます。
この他にも、フェルメールの作品が収蔵されている美術館をストリートビューでのぞいたり、インタラクティブな塗り絵等でお楽しみ下さい。
フェルメールの世界へは、g.co/meetvermeer もしくは、 iOS または Android の Google Arts and Culture アプリからどうぞ。