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Japan Blog

PageRank の計算に使われるリンクを売り買いすることについて [後段]



※ 2007 年 12 月に、英語版 Google Webmaster Central Blog に掲載された 投稿 の抄訳です。PageRank(TM) の詳細は こちら をご覧下さい。また前段が10月15日の投稿にあります。

今日はユーザーの皆さんからのフィードバックのなかから、特に問い合わせが多かった質問に対してお答えしたいと思います。

Q: PageRank を渡すリンクの売買は Google のガイドライン違反になるのですか? また、その場合、それはなぜですか?

A: はい、前述した理由に基づきガイドライン違反になります。また、なぜ検索エンジンがこのようなリンクを有効としたくないのか 例を提示して説明したブログ記事 を先日掲載(mattcutts.com に掲載)したのですが、例えば、脳腫瘍のようなセンシティブな医療テーマについて、その治療方法の素人が、ただ報酬を得るために、基本的な調査も行わず、スペルミスもそのままに掲載しているケースを取り上げています。詳しくはブログ記事をご参照ください。

Q: この問題は Google に限ってのことですか?

A: いいえ、主要な検索エンジンは全て、検索エンジンに影響を与えるリンクの売買を問題視しています。Forbes に掲載された「Google Purges Payola(Google が Payola を追放) 」という記事において、記者の Andy Greenberg は Google 以外の検索エンジンのポリシーもそれぞれ取材し、結果、全ての意見が一致したと伝えています。次に記事の内容を抜粋します。

検索エンジンはこの種の売買された評判を嫌うものである。Google のウェブマスター向けガイドラインは、検索結果のランキングを上げるだけのためのリンクの購入を禁止している。Ask, MSN, Yahoo! など、Google のリンクに基づいた検索ランキングに似た他の検索エンジンも、リンクの売買を推奨していない。(Google 訳)

また、これらの検索エンジンはそれぞれ個別にコメントを出しており、例えば Microsoft の検索エンジン担当者は 先日行われたインタビュー の中で次のように述べています。

有料リンクの多くは、a) 明らかに客観性を欠いている、b) 大体において、コンテンツに無関係である。このようなリンクに関する質問をされているのだとしたら、間違いなく、そこにリスクはある、と答える。私たちは、ユーザにとって大した価値を生むことはなく、検索エンジンのシステムを効果的に欺こうとする、不正なリンクを容認しないつもりだ。(Google訳)

Q: リンクの販売を行っているいくつかのサイトの Google ツールバーの PageRank の低下が起こっているのは、このような理由からですか?

A: はい。リンクの販売は、それを行っているサイトに対する Google からの評価に影響を及ぼしたり、信用をなくしたりする可能性があります。

Q: もし、自分のサイトが PageRank を渡すリンクの販売を行っていたがために Google ツールバーの PageRank が下がってしまった場合、どうすればいいでしょうか?

A: ウェ ブマスター向けガイドラインに沿うようサイトを修正のうえ、Google ウェブマスターツール から 再審査のリクエスト を提出していただけます。リクエストを出す前には必ず、全ての有料リンクが PageRank を渡さないよう処理されているか、もしくは、サイトから取り除かれていることを確認してください。

Q: Google は、サイトがどのように運営されるべきかまで説こうとしているのですか?

A: いいえ。これは Google で良い評価を得たいとお考えのウェブマスターの方々へのアドバイスです。この SMX での基調討論会でも述べたのですが、ウェブマスターの方々には自由なやり方でサイトを構築する権利があります。他方、Google にも同様に、自身のインデックスの品質と関連性を維持する権利があります。この点については、私たちの知る限り、主要な検索エンジンは全て同様の意見を持っています。

Q: Google は、トラフィックを伸ばすために利用されている、他の形態のインターネット広告についても取り締まろうとしているのですか?

A: いいえ、とんでもありません。トラフィックを伸ばすために、リンクをご利用いただくこと自体に問題はありません。詳しくは ヘルプセンター をご覧下さい。また、2007 年 8 月に行ったプレゼンテーション では、Google のものではない広告を取り上げ、ガイドラインに充分に準拠している例をいくつかあげました。私たちはただ、利用されている有料リンクが検索エンジンに影響しないよう、有料リンクであることを検索エンジンに開示していただきたいのです。

Q: リンクの売買を行っているように見受けるサイトを見つけました。この情報はどのようにして Google に伝えればよいのでしょうか?

A: 2007 年 6 月に Webmaster Central Blog にあげた「有料リンクの報告方法 」を参考に、こちら からご報告をお願い致します。この数ヶ月でたくさんのご報告をいただきましたが、まだまだご報告お待ちしています。皆様からのフィードバックは、ご報告いただいたリンクそのものへの対策と共に、現行の検出アルゴリズムの改善にも活用させていただいており、ご協力には大変感謝しております。また、これらのデータは、ガイドラインに違反するような有料リンクに対応する新たなアルゴリズムの開発にも利用されています。

Q: 有料リンクについて更に詳細な情報を得ることはできますか?

A: はい、もちろんです。2007 年 4 月に 有料リンクについて詳述した ブログ記事を載せていますので、よろしければそちらをご参照ください。更にご質問などがありましたら、ウェブマスターヘルプグループのディスカッション にご参加ください。