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Japan Blog

Google Earth で古代ローマの世界をお楽しみください



古代史の授業で睡魔と闘っていた方、それはきっと教科書の退屈な記述のせいだったのでしょう。古代の記念碑や建造物、都市がどのように造られたか何ページにもわたって説明してあっても、実際の姿を想像することは難しいでしょう。

本日、私たちは古代史を学ぶ新しいアプローチを公開しました。西暦 320 年に存在した古代ローマにタイムスリップして探検することができます。

古代ローマを探検するには、Google Earth から新たに提供された「3D で見る古代ローマ」にアクセスします。Google Earth 画面左下のレイヤパネルにあるギャラリーというフォルダーから「3D で見る古代ローマ」を選択してください。次に、左上のジャンプという検索ボックスで、「ローマ」と入力し虫眼鏡ボタンを押します。黄色いイラスト(プレイスマーク)をクリックすると、ポップアップで建物の説明が現れます。また、ポップアップ画面の下の方にある「Ancient Roman Buildings」をクリックすると、KML ファイルが読み込まれ、古代ローマの建造物を 3D で楽しむことができます(KML ファイルを読み込む際、多少時間がかかります)。

この新しいレイヤは、バージニア大学の Institute for Advanced Technology in the Humanities (IATH)によって手がけられた Rome Reborn モデルをベースにしています。6,700 を超える建物と 250 のプレイスマークが配置されており、古代ローマという魅力的な時代の風景を探検し、学ぶことができるのです。

「3D で見る古代ローマ」は、Google Earth に古都を盛り込む初めての企画となります。時代をさかのぼるというのは大きなチャレンジでした。例えば、今日の地形とは大きく異なる当時の地形をどうやって表現するか。古代ローマのモデルが今日の地形やイメージとぶつからないよう、シンプルに上敷きにする方式を選択しました。

このレイヤは、Google 古代ローマ 3D カリキュラムコンペティションという、Google で米国の幼小中高の教育者に向けに初めて行われるコンテストと連動しています。ローマ建築を通して幾何学を教える授業でも、このツールを使って古代ローマ史を再考する授業でもかまいません。受賞者には、名声とすばらしい賞品パックを用意しています。応募締め切りは 2009 年 2 月です。あなたの創造性を発揮して、是非参加してください(こちらの応募は米国の幼小中高の教育者の方に限ります)。

是非、皆さんも「3D で見る古代ローマ」を体験してみてください。ローマのフォルムに降り立って、アウグスタの演壇に立って演説をする気分を味わったり、コロッセウムに行って剣闘士の気分を体験することもできます。こちらのビデオでどんな冒険が楽しめるか紹介していますので、是非ご覧になってください。

古代ローマを 3D で体験することについて動画。
10:25