Google Earthで月旅行へ
1969 年7月20日、世界はアポロ11号の乗組員が人類で初めて月面に着陸しているところを目にしました。その40年後、Google Earth でみなさんのコンピューターから月を探索できるよう、本日、Google EarthのMoonの提供を開始します。まずは、Google Earth 5.0 を立ち上げて、画面上ナビゲーションバーの惑星のマークをクリック、「月」を選んで、Moonを起動してみてください。Google Earthで地球が回りだすのと同じように月が回りだし、目の前に大きな月が広がります。
Google Earth の Moon では、仮想的な月面の風景を探索することができ、宇宙飛行士の Buzz Aldrin (バズ・オルドリン、アポロ11号) と Jack Schmitt (ジャック・シュミット、アポロ17号) のガイドツアーに出かけたり、高解像度のパノラマ映像を見たり、月面の未公開映像を見たり、さまざまな角度から、月に関する理解を深めていただくことができます。
また、Moon は、JAXA/NAOJ から提供された「かぐや」にて取得されたレーザー高度計データによって、完全な月の地形のデータを再現することが可能になりました。地形のデータを提供いただいたことで、月面の起伏を忠実に再現できることとなったわけです。また、「かぐや」によって撮影され地球の出(月面の向こうから地球が上がってくるさま)の映像を始めとした各種の映像も、YouTubeチャンネルにて公開されております。
来日中のGEO製品担当副社長、John Hanke は本日東京で行われた記者会見で、「Google Earth の Moon を通じて、多くの皆さんと、発見と探検の喜びを共有できるようになったことは、すばらしいことだと思います。JAXA からご提供いただいたデータがなければ、この製品は完成しませんでした。すばらしいパートナーシップを可能にしてくださった JAXA および関係者の皆様に感謝します。」と語りました。
衛星写真と地形に加え、以下のレイヤーも Google Moon で探索可能です。
航空写真ピックアップ-衛星の重ね撮り画像とアリゾナ州立大学の'Lunar Image of the Week'による月面の各エリアの説明を楽しんでください。
宇宙探査機の画像-Apollo Metric Camera、Clementine, and the Lunar Orbiterによって撮影された画像を確認することができます。
アポロ ミッション-アポロ時代に立ち戻り、アポロ計画11~17までの着陸地点を発見してください。ストリートビューのようなパノラマ画像を探索し、未公開の探査機の映像を楽しむこともできます。宇宙飛行士たちが月で見た場所について、深く学ぶことができます。
ガイドツアー-アポロの宇宙飛行士、Buzz Aldrin (バズ・オルドリン、アポロ11号) とJack Schmitt (ジャック・シュミット、アポロ17号)による、ナレーション付きの月面ツアーに出かけましょう。月面の着陸のシーンを忠実に再現しています。
歴史的地図-アポロ時代に宇宙管制センターで使われた、月面の地質図や地形図をご覧いただけます。
人類の遺物-人類が月に残してきた、探索のためのさまざまな設備を確認することができます。米国、日本、ソビエト連邦、中国、EU、そしてインドからの遺物があり、いくつかは3Dモデルで確認できます。
Google EarthでMoonを体験するには、Google Earth 5.0 を立ち上げて、上部のツールバーの惑星アイコンをクリックし、'Earth' から'Moon'に変更してください。Google Earth 5.0はこちらからダウンロードできます。