Google I/O 2026: エージェント型 Gemini 時代の幕開け
編集者注: 本記事は、Google I/O 2026 における Google CEO スンダー ピチャイの基調講演を編集し、イベントで発表した内容を加えて再構成したものです。すべての発表については、こちらをご覧ください。
前回の Google I/O からのこの 1 年は、絶え間なく製品をお届けし、技術を前進させ、そして驚異的な躍動の連続であり、まさに驚くべき 1 年でした。 AI のサイクルはいま、人々が日々使う製品の中に具体的な価値を見出すフェーズへと入っています。私たちはまさにその点に注力してきました。本日、Google I/O で発表する製品や機能を通じて、その成果を実感していただけるはずです。
Google が「AI ファースト」へと舵を切ってから 10 年が経ちました。今でも私たちは、AI こそが Google の使命を推し進め、多くの人々の生活を大規模に向上させる最も大きな手段であると考えています。だからこそ、私たちは、フルスタックのアプローチで AI の革新に取り組んできました。独自開発のカスタム シリコンや安全な基盤から、世界最高水準の研究とモデル、そして何十億の人々に届く製品やプラットフォームにいたるまで、すべてを網羅しています。このアプローチがあるからこそ、より迅速に開発と革新を繰り返し、社内のあらゆる領域を活性化させることができているのです。
何より素晴らしいのは、皆さまが AI をどのように活用しているかという点です。学生が Gemini アプリを使って定期試験の準備に励んだり、ミュージシャンやアーティストの方々がクリエイティブな制作活動の一環として Lyria や Veo といった生成 AI モデルを取り入れたり、開発者がコードを書いて自らのアイデアを形にするなど、本当に多様な形で活用されています。
フルスタックで加速する AI の勢い
皆さまがどのように AI を使っているかというストーリーこそ、私たちの進歩を測る最高の指標です。同時に、AI がどれほどの規模で普及しているかを理解するために、もう一つ優れた指標があります。それがトークンです。その多くは、ユーザーの課題が解決された回数を表しています。
2 年前、Google のプラットフォーム全体で処理されていたトークン数は、月間 9.7 兆トークンという膨大なものでした。それが昨年の Google I/O では、約 480 兆トークンへと増加しました。そして本日、その数はさらに 7 倍へと跳ね上がり、月間 3.2 京(けい)トークンを超えています。
この数字は、Google の製品だけでなく、デベロッパーや企業の皆さまがどのように開発を進めているかという、重要なストーリーを物語っています。
- 毎月 850 万人以上のデベロッパーの皆さまが、Google のモデルを使って新しいアプリや体験を構築されています。
- Google のモデル API は、現在、1 分間に約 190 億トークンを処理しています。
- 過去 12 ヶ月間において、375 社以上の Google Cloud の顧客企業が、それぞれ 1 兆トークン以上を処理されました。これは、あらゆる業界で AI に対する圧倒的な需要があることを示しています。
Google 製品における進化の加速
現在、Google にはユーザー数が 10 億人を超える製品が 13 あり、そのうち 5 つの製品は 30 億人以上の方々に利用されています。このように、より多くの方々が Google 製品を使い、利用頻度が高まっている大きな理由が、Gemini モデルにあります。
その原点となるのが Google 検索です。Google 検索は、世界中のどの製品よりも多くの人々に生成 AI の利便性を提供しています。AI による概要の月間アクティブ ユーザー数は、現在 25 億人を超えています。さらに、AI モードは画期的な進化をもたらし、Google 検索における過去最大のアップグレードとなりました。多くの人々に愛され、わずか 1 年で月間アクティブ ユーザー数はすでに 10 億人を突破しています。
AI を活用した検索機能を使うと、Google 検索の利用頻度は高まる傾向にあります。検索は、個々の検索ワードを処理する段階から、まるで会話を続けているかのような感覚へと進化しており、より深い洞察を与えながら、人々を広大なウェブの世界へとつないでいます。
もう一つ、急速なイノベーションを進めてきたのが Gemini アプリです。昨年の Google I/O 時点では、Gemini アプリの月間アクティブ ユーザー数は 4 億人でしたが、現在では、9 億人を突破し、1 年で 2 倍以上に成長しました。この間に、1 日あたりのリクエスト数も 7 倍以上に増加しています。
回答をより一人ひとりに合わせて役立つものにするために、パーソナル インテリジェンスをはじめとする多くのユニークな機能を随時追加してきました。また、画像生成モデルの Nano Banana を使ってこれまでに生成された画像は、500 億枚を超えています。過去 1 年間で目覚ましい活躍を見せたこのモデルは、世界中にどれほど豊かな創造性が眠っているかを証明してくれました。
世界には、まだまだ引き出せる生産的な能力があります。過去 1 年間、私たちは製品の中で Gemini と直接、より自然に会話ができる機能を提供してきました。最近では、Google マップが過去 10 年で最大のアップグレードを遂げ、新機能Ask Maps を導入しました (日本未対応)。すでに多くの方々が、より複雑で長い質問を Ask Maps に投げかけて活用しています。
そして今回、この自然な対話型 AI の体験を、さらに多くの製品へと広げていきます。
Ask YouTube
毎日、多くの人々が何かを調べるために YouTube を訪れます。素晴らしい動画がたくさんある一方で、時にはどこから見始めればいいのか迷ってしまうことはありませんか?
Ask YouTube は、その視聴体験を完全に一新し、情報をより分かりやすく、探しやすくします。興味に最もマッチする動画を表示するだけでなく、動画内の中の最も関連性の高いシーンへピンポイントでジャンプできる点です。
Ask YouTube はテストを開始しており、今夏、米国で広く展開を開始する予定です。
音声で操作する Docs Live
頭に浮かんだことを、話すスピードのまま形にしたいと思う瞬間は多いものです。オーディオモデルの技術的な飛躍により、現在ではそれがより身近なものになりました。
新機能の「Docs Live」は、この体験をさらに高いレベルへと引き上げます。これまでは、Gemini でドキュメントを作成する際に正確なプロンプトを入力する必要がありましたが、Docs Live なら、頭の中にあるアイデアをそのまま言葉にして書き出すだけで、あとは Gemini がドキュメントにまとめ上げます。
将来的には、新しいドキュメントの作成から直接編集にいたるまで、すべて音声だけで行えるようになる予定です。Docs Live は、今年の夏にサブスクリプション登録者向けに順次提供を開始する予定で、その後Gmail や Google Keep にも音声機能を導入予定です。
大規模なイノベーションを支えるインフラストラクチャ
Google 製品全体で展開されるイノベーションのスピードには、目を見張るものがあります。世界中のユーザーの皆さまにこの規模のサービスを提供し、同時に企業やデベロッパーの皆さまを支えるためには、インフラストラクチャへの巨額の投資が不可欠です。私たちは現在、切磋琢磨しながら未来に向けて投資を続けています。2022 年の年間設備投資額は 310 億ドルでしたが、今年はその約 6 倍となる、1,800 億 ~ 1,900 億ドルに達する見込みです。この投資の中核を成すのが、Google 独自のカスタム シリコンです。
10 年前、私たちはこの Google I/O のステージで、初代となる商用向けの TPUを発表しました。それ以来、AI 開発における業界の常識を塗り替えてきました。先日の Google Cloud Next では、第 8 世代となる最新の TPU を発表しました。今回初めて、トレーニングと推論のそれぞれに特化した専用アーキテクチャを持つ、デュアルチップ型のアプローチを採用し、「TPU 8t」と「TPU 8i」を開発しました。
- TPU 8t は大規模な事前学習に最適化されており、前世代と比べて約 3 倍の純粋な計算能力を誇ります。また、私たちは学習インフラのアプローチを根本から変えました。JAX や Pathways の導入により、一つの巨大なデータセンターという物理的な限界に縛られることなく学習を行えるようになりました。現在では、世界中の複数の拠点に学習をスムーズに分散させ、グローバルで 100 万基以上の TPU を連携させてスケールさせることができます。これにより、世界最大のトレーニングクラスターを構築することが可能になりました。モデル開発者にとっては、より大規模で高性能なモデルの学習期間を、数か月から数週間へと大幅に短縮できることを意味します。
- 一方、推論専用に設計されたのが TPU 8i です。私たちは、あらゆる処理ステップにおいて圧倒的な高速化を実現しました。Google が 27 年間にわたり Google 検索に携わる中で学んだ最も重要な教訓の一つは、レイテンシが極めて重要であるからです。
また、処理スピードの向上だけでなく、持続可能なスケーリングにも配慮しています。どちらのチップもエネルギー効率が大幅に向上しており、消費電力あたりのパフォーマンスは最大 2 倍を達成しています。
Gemini Omni
TPU の進化があるからこそ、モデル開発、コーディング、エージェント機能のあらゆる領域で計算能力を前進させることができます。ワールドモデルの登場により、AI は単にテキストを予測する段階から、現実をシミュレートする段階へと移行しつつあります。私たちは、これらのモデルの可能性の限界を押し広げるために全力を尽くしてきました。
新しく発表するGemini Omni は、どのような形式の入力からでも、あらゆるモダリティの出力を生成できる最新モデルです。まずは動画出力から対応を開始し、順次、画像やテキストへの対応も進めていきます。この新しいモデルは、Gemini の高度な知能と Google のメディア生成モデルを融合させたもので、物理世界の理解において大きな飛躍を遂げました。今回、Omni ファミリーの最初のモデルとして、Gemini Omni Flash を発表します。
Gemini Omni Flash は、本日よりご利用いただけます。Gemini アプリ、Google Flow、そして YouTube ショートでお試しいただけます。また、デベロッパーや企業の皆さまに向けても、今後数週間かけて API を通じた提供を順次開始する予定です。
SynthID のアップデートと新たなパートナーシップ
生成 AI の精度が向上するにつれて、透明性を高める必要性も増しています。研究によると、クオリティの高いディープフェイク動画を正しく見分けられる確率は、わずか 4 分の 1 程度にとどまることが分かっています。そこで私たちは 3 年前、肉眼では見えない電子透かし技術SynthID を発表しました。提供開始以来、SynthID はすでに 1,000 億枚以上の画像や動画、および 6 万年分に相当する音声資産に電子透かしを埋め込んできました。
現在、何百万人もの方々が Gemini アプリに搭載された SynthID 検出機能を使って、AI が生成したコンテンツかどうかの検証を行っています。 さらに一歩進め、製品全体に「Content Credentials(コンテンツ認証情報: デジタルコンテンツの出自や編集履歴を証明する業界標準規格)」の検証機能を導入します。これにより、そのコンテンツが AI によって作られたものか、あるいはカメラで撮影されたものか、さらには生成 AI ツールで編集されたかどうかが一目で分かるようになります。これらのツールをより多くの方々に手軽に使っていただくため、Content Credentials と SynthID の双方の検証機能を Google 検索と Google Chrome にも拡大していきます。
もちろん、これが真の規模で効果を発揮するためには、より多くのパートナー企業が自社の AI 生成コンテンツに電子透かしを採用することが欠かせません。昨年、NVIDIA が SynthID への参画を発表しましたが、本日、新たに OpenAI、Kakao、Eleven Labs が SynthID を導入することを発表でき、心から嬉しく思っています。このような業界の垣根を越えたコラボレーションは非常に素晴らしいことです。今後もさらに多くのパートナーへとこの取り組みを広げ、AI 時代における透明性の標準を築いていきたいと考えています。
Gemini 3.5 Flash
数か月前にリリースした Gemini 3 は、充実したモデル ファミリーを揃え、これまでで最も多くのユーザーに導入されているシリーズとなりました。開発者の皆さまが Flash を日常の開発ツールとして愛用し、Pro の深い推論能力やマルチモーダル機能を活かして素晴らしい体験を構築されている姿を拝見し、大変嬉しく思っています。私たちはこれらのモデルのさらなる改善に努めており、特にエージェントによる自動コーディング、長期的なタスクの実行、そして現実世界のワークフローの最適化に注力してきました。
そして本日、最先端の知能と実行力を融合させた新シリーズの第一弾として、Gemini 3.5 Flash を発表します。特に注目していただきたいポイントは以下の 2 点です。
- 3.1 Pro と比較すると、Gemini 3.5 Flash はほぼすべてのベンチマークで上回る性能を示しています。コーディング能力が大幅に向上したほか、経済的に価値のある実務タスクの処理能力を測定するベンチマーク GDPVal における圧倒的なスコアの伸びをご覧ください。
- Gemini 3.5 Flash は、業界最高水準のモデルに匹敵する極めて高い性能を誇りながら、驚異的な処理速度を維持しています。知能と出力スピードのバランスにおいて、まさに群を抜いた圧倒的なポジションに位置しています。1 秒あたりの出力トークン数で見ると、他の最先端モデルの 4 倍の速さを実現しています。
この新しいモデルは、社内の開発体制をも一変させました。私たちは、エージェント ファーストの開発プラットフォーム Antigravity を刷新し、Gemini 3.5 Flash と組み合わせて活用することで、製品開発のスピードを劇的に向上させています。3 月時点で、社内の AI 開発ツールが処理するトークン数は 1 日あたり 5,000 億トークンでしたが、その数は数週間ごとに倍増を続け、現在では 1 日あたり 3 兆トークン以上を処理しています。この大規模な運用実績から得られる強力なフィードバック ループが、3.5 シリーズのさらなる品質向上に貢献しています。
Flash の最大の魅力は、他社の同等クラスの最先端モデルと比べて半額以下のコストで、最高性能の機能を利用できる点にあります。企業の皆さまからは、まだ 5 月だというのに、すでに年間のトークン予算を使い果たしそうになっているというお声を耳にします。最高峰のモデルと Flash を賢く組み合わせて活用すれば、大幅なコスト削減が期待できます。例えば、トップクラスの企業では 1 日に約 1 兆トークンを処理していますが、その業務の 80% を他の最先端モデルから Gemini 3.5 Flash へと移行するだけで、年間 10 億ドル以上のコストを削減することができます。この削減分は、自社の成長のための投資へと還元していただけるはずです。
Gemini 3.5 Flash は、本日より、すべての Google 製品および API を通じて誰でも利用可能です。また、現在社内でテストを重ね、大幅な進化を確認している Gemini 3.5 Pro についても、来月のリリースを予定していますので、ぜひお楽しみにしてください。
Antigravity 2.0
Antigravity を利用されている開発者の皆さまにも、Gemini 3.5 Flash をお届けします。
Antigravity は、単なるコーディング環境を超え、複数の自律型 AI エージェントを開発・管理するための総合プラットフォームへと進化を遂げます。その中核となるのが、新しく登場するスタンドアロン型のデスクトップ アプリAntigravity 2.0 です。ここはエージェントたちとやり取りをする中心的なホーム画面となり、誰もが様々なタスクに合わせてエージェントたちを自由に編成・指揮できるようになります。さらに、今回 Antigravity 向けに特別に最適化された Flash も開発しました。その処理速度は、他の最先端モデルと比較して 12 倍という驚異的なスピードを達成しています。
Antigravity をご利用の皆さまは、本日よりこの新しい体験をいち早く味わっていただけます。
いつでも寄り添うあなたのエージェント Gemini Spark
Gemini 3.5 と Antigravity の融合により、エージェントとその自動化機能の全く新しい世界が幕を開けます。私たちはこれまで、企業やデベロッパーの皆さま向けにエージェント機能を提供してきましたが、現在は、このエージェントの利便性をすべてのユーザーの皆さまへ安心・安全な形でお届けすることに全力を注いでいます。本日発表する多くの Google 製品を通じて、これらエージェントの新しい体験を実感していただけるはずです。
中でも私が期待しているのが、Gemini アプリに登場する、あなたの専属 AI エージェントGemini Spark です。Gemini Spark は、あなたの指示のもとで、デジタルライフにおける様々な手続きや作業を代わりに実行し、日々をサポートします。
- Google Cloud 上の専用仮想マシンで動作するため、24 時間いつでも稼働します。パソコンを開いたままにしておく必要はありません。
- Gemini 3.5 と Google Antigravity のハーネスに組み合わせることで、時間のかかる複雑なタスクもバックグラウンドでスムーズにこなします。
- さまざまなツールとシームレスに連携します。まずは Google 独自のツールから開始し、今後数週間以内には「MCP(Model Context Protocol: AI モデルと外部データソースを安全に接続するオープン標準規格)」を通じて、サードパーティ製のツールとの連携も可能になります。
- Gemini アプリから指示を出すだけでなく、間もなくメールやチャットを通じてもやり取りができるようになり、状況に合わせて最も便利な方法で連携が可能です。
Android スマートフォンでは、新しく登場する専用の画面スペース Android Halo を通じて、Gemini Spark などのエージェントのリアルタイムな状況やタスクの進捗状況をいつでも確認できるようになります。Android Halo は、今年後半に導入を予定しています。また、今年の夏後半には、Gemini Spark が Google Chrome ブラウザ内で直接動作するようになり、ウェブ閲覧をインテリジェントにサポートするエージェント型ブラウザへと進化します。
Gemini Spark は、今週よりまずは信頼できるテスター向けに順次提供を開始し、来週には米国の Google AI Ultra サブスクリプション登録者向けにベータ版の提供を開始する予定です。
Search in the agentic era
エージェント時代を迎える Google 検索
Gemini Spark は、3.5 シリーズのモデルと Antigravity の組み合わせによって実現した、最初の体験にすぎません。この連携は、Google の使命を加速させ、製品を飛躍的に使いやすく進化させるための新しい可能性を切り拓きます。
エージェント時代を迎えることで、Google 検索はこれまで以上に協力で頼れる存在へと進化します。本日、Google 検索に Information Agents を導入します。これは、あなた専用にカスタマイズされた AI エージェントであり、バックグラウンドで 24 時間いつでも稼働し、必要な情報をぴったりのタイミングで見つけ出し、実際の手続きやアクションまでサポートしてくれます。情報エージェントは、今年の夏より、まずは Google AI Pro および Ultra ユーザー向けに展開を開始する予定です。
さらに、エージェント型検索を実現するためのもう一つの取り組みが、自動コーディング能力の融合です。Gemini 3.5 Flash と Google Antigravity の能力を活用することで、Google 検索はあなただけの具体的な質問に合わせて、動的なレイアウトやインタラクティブなビジュアルなどのカスタム画面をその場で瞬時に構築します。これらの機能は、今年の夏にすべてのユーザーを対象に無料で提供開始予定です。
また、何度も繰り返し確認しながら進めたい長期的なタスクに対しては、Google 検索がさらに一歩踏込み、いつでも戻って作業を続けられる専用のダッシュボードやトラッカーを継続的に維持・構築します。これは、あなた個人の特定のタスクに特化した「ミニアプリ」のようなものと考えてみてください。今後、Google 検索の中で直接、Antigravity を使った自分だけのカスタム体験を構築できるようになる予定です。この機能は今後数か月の間に、まずは米国の Google AI Pro および Ultra ユーザーを対象に順次提供を開始します。
エージェントが支える Gemini 時代 のさらなる新機能
今回の Google I/O では、この他にも多くの魅力的な機能を発表しました。
- 1日のまとめ: Gemini アプリに新しく加わる頼れるエージェントが 1日のまとめです。受信トレイ、カレンダー、ToDo リストの情報を賢く整理・統合し、その日最も確認すべき重要事項をあなたに合わせてお届けします。単に情報をまとめるだけでなく、優先順位をつけ、整理し、次にすべきアクションを提案してくれるため、スムーズに行動に移すことができます。忙しい朝でもパッと一目で把握できるよう、非常に簡潔にまとめられた機能です。
- Google Flow:本日よりすべてのユーザーを対象に、新しいエージェントを提供します。このエージェントは、あなたの指示と管理のもとで、複雑なタスクの計画を立て、思考をサポートしてくれます。Gemini モデルを基盤に構築されているため、専門的な知識とプロジェクトへの深い理解を活かして、初期のブレインストーミングから作成、編集まで親身に手伝ってくれます。さらに、Flow の中で直接 バイブ コーディングすれば、動画エフェクトのデザイン、手書きアニメーションの制作、テキストのレイヤリングなど、あらゆるクリエイティブなツールを思いのままに作り出すことができます。
- Google Pics:最新の Nano Banana モデルをベースに構築された、まったく新しい AI 画像生成・編集ツールです。思い通りのクリエイティブなコントロールで、あらゆるイメージを形にすることができます。真っ白なキャンバスからデザインを起こすときも、既存の写真を編集するときも、Google Pics は画像を単なるフラットで静止した一枚の絵としてではなく、すべての要素を独立したオブジェクトとして処理します。そのため、特定のディテールを新しく作成したり、別のものに置き換えたり、細部を微調整したりすることが思いのままになり、あなたの理想のビジョンを完全に再現できます。Google Pics は、現在、信頼できるテスター向けに提供中で、今年の夏後半に Workspace の Google AI Pro および Ultra ユーザーを対象に展開を予定しています。
- インテリジェント アイウェア: 昨年プロトタイプを少しだけご紹介した、インテリジェントなスマートグラスの最新についても発表しました。耳元で音声によるサポートを届けるオーディオグラスや、必要な情報を必要な瞬間に目の前に表示するディスプレイグラスなどがあります。どちらのデバイスも、Gemini に話しかけるだけでいつでもサポートを受けられるため、両手を自由に、顔を上げたまま快適に過ごすことができます。まずはオーディオグラスから先行しての公開を予定しており、今秋後半にご紹介する予定です。
- Gemini for Science:科学研究を劇的に加速させるための多様な AI ツールを一つに統合した取り組みです。Gemini が持つ深い推論・リサーチ能力や、Deep Think、Deep Research の技術をベースに構築されており、Google Labs での新しい試験運用に加え、Google Antigravity のようなエージェント型プラットフォームを、30 以上の主要なライフサイエンスのデータベースやツールと安全に接続する Science Skills 機能を含んでいます。Gemini for Science の試験的な試みは、Google Labs で参加希望の受付を開始しており、Science Skills は本日より GitHub および Antigravity 内から直接ご利用いただけます。
TPU 8i を支えるインフラストラクチャから、Gemini 3.5 や Antigravity がもたらす最先端の機能にいたるまで、フルスタックにおけるすべての革新を見渡すと、私たちがまさにエージェント主動の「Gemini 時代」へと力強く足を踏み入れことが実感できます。この新しい時代が、Google の使命を加速させ、すべての製品を世界中のあらゆる人々にとって劇的に使いやすく、役立つ存在へとどのように変えていくのか、その未来を皆さまとともに歩めることを、心から楽しみにしています。
今回の発表内容の全容については、ぜひこちらのページをご覧ください。